夜型は成功しやすい?意外な能力と朝型に切り替えなくていい理由
実は、夜型の人には、特別な能力を持っている人が多いのをご存知でしたか?
あなたが夜型なのは、もしかしたら、朝型の人よりも遥かに優れた能力を持っているからかもしれません。
こうした夜型特有の能力を自覚できれば、無理をして朝型に切り替える必要もなくなります。
そこで今回は、海外の大学などで実際に行われた研究結果などもご紹介しながら、夜型人間が秘めている意外な能力について、お話をしていきます。
1:夜型は知能が高い
実は、「夜型の方が朝型よりもIQが高い」という実験結果があります。
これは、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスという機関が行なった研究によるもので、これによると…
「子供の頃にIQが高かった人ほど、大人になってから生活が夜型になる率が高い」という結果が出ています。
つまり、今あなたが夜型なのは、もしかしたら、IQが高いために夜型になった可能性がある、ということなんです。
2:側面的な思考ができる
また、同様の研究で、「夜型の人は側面的な思考に長けている」という調査結果もあります。
側面的思考というのは、物事を真正面だけから見るのではなく、様々な角度からアプローチする考え方のことです。
あなたは、多くの人が常識だと考えているようなことでも、少し違った側面から考える習慣はありませんか?これは、夜型の人に共通する特徴です。
側面的な思考ができると、周囲に安易に流されなくなります。
これは、練習してもなかなか身につくものではありませんから、夜型を続けている大きなメリットの1つです。
3:起業家精神の高い人が多い
シカゴ大学が行なった研究によると、夜型の人のほうが、「起業家精神が旺盛で、成功しやすい」という統計結果が得られたそうです。
また、マドリード大学での別の研究結果でも、「夜型のほうが収入が高い」というデータが得られています。
世間では、「朝型に切り替えて成功する」ということが言われがちですが、実は必ずしもそうではなかったんですね。
前項の、IQや側面的思考にも通じるところが多く、「事業などで成功する人は夜型が多い」というのも、説得力がありますよね。
海外の有名な政治家も夜型
アメリカのオバマ元大統領に至っては、「自分は夜型人間である」と公言しているほどです。
その他、ロシアの政治家スターリンなど、歴史上の偉人には、夜型の人は少なくないんです。
あなたも、夜型を続けていくうちに、ふと、大きなチャンスを掴むことがあるかもしれません。
4:朝型の人よりもストレスが少ない
また、夜型の人の方が、ストレスが少ないことがわかっています。
イギリスで行われた研究によると、朝型の人と夜型の人とで、ストレスホルモンであるコルチゾールの値を調査したところ、その値に違いが見られました。
コルチゾールとは、副腎皮質ホルモンの一種で、ストレスを感じることによって分泌されるホルモンです。
つまり、このコルチゾールの値が高いほど、抱えているストレスが大きいことを示しています。
夜型はコルチゾールの値が低い
研究では、朝型の人は全体的にコルチゾールの値が高かったのに対し、夜型の人は、1日を通じてコルチゾールの値が低く、「比較的落ち着いた状態を維持できている」という結果が得られました。
さらに、コルチゾールの値が低かった夜型の人に、コルチゾールを注入し、朝型の人と同じようにストレスを感じるのかどうか、という実験も行われました。
しかし、なんとコルチゾールを注入された後も、夜型の人はストレスを感じることなく、落ち着いた状態をそのまま維持できていたそうです。
5:孤独を苦痛だと感じない
夜型の人の特性として、「孤独を苦痛だと感じない」という点が挙げられます。
「孤独」と言うと、一般にはよくない意味として捉えられがちですが、一人で集中するためには、「人恋しさ」は逆に障害になります。
他者との交わりの中に身を置けば、その分だけ、人間関係の悩みを抱えることになります。
朝型の人が、早朝の満員電車にもまれたり、職場の人間関係などでストレスをすり減らして日々活動しているのに対し、夜型の人は、そうした煩雑な人間関係から距離を置いて、自分だけの時間を大切にすることができます。
つまり、夜型であればあるほど、他者との関わりが少なく、このことが、前項でご紹介した、朝型に比べてストレス値が低い理由の1つだと考えられています。
無理に切り替えなくていい?
前回の、【夜型生活によって得られるメリット】の記事でご紹介したように、朝型/夜型というのは、あくまでも生活スタイルの違いに過ぎませんから、どちらの生活がより優れている、ということはありません。
ですので、あなたが今の夜型生活を快適だと感じているのであれば、無理に切り替える必要は全くないんです。
あなたが夜型のままでも構わないと言える、次のような研究データがあります。
それは、朝起きてから脳が本調子になるまでに要する「時間」の違いです。
無理に朝活をしてもうまくいかない理由
ベルギーの大学で行われた研究によると、朝型の人と夜型の人とで、眠りから覚めたのちに、精神が落ち着くまでの時間を測定したところ…
朝型の人ほど目覚めてから落ち着くまでの時間が短く、夜型の人ほど長かった、という研究結果が得られました。
つまり、朝型の人は、朝目覚めてから1時間もすれば本調子で仕事を始められるのに対し、夜型の人は、本調子になるまでに数時間を要する、ということなんです。
これはあなた自身も、「言われてみればそうかも」と、うなずける部分も多いのではないでしょうか。
ということは、夜型の人が、無理に朝型に切り替えたとしても、結局のところ、朝の数時間は脳が本調子にならないわけですから、その間はうまく仕事が進められず、無駄が生じます。
つまり夜型の人は、夜に仕事をしていた方が、体質的にも向いている、ということになります。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、夜型の人が持っている意外な5つの特性として、
1:IQが高い
2:側面的思考に長けている
3:起業家精神が高い
4:朝型よりもストレスが少ない
5:孤独を苦痛と感じない
以上の5つの特性を、ご紹介してきました。
これらの特性を十分に発揮するには、無理に朝型に切り替えるよりも、夜型のほうが適しています。
無理をして切り替えたことによって、本来の能力が発揮できなくなってしまうのは、とても惜しいことです。
むしろ、夜型であることに、もっと自信を持つようにしましょう!
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