若者の「ふわっとしてる」の意味とは?新しい使い方とニュアンス
最近、「ふわっとしてる」という言葉をよく耳にしますよね。
ここで、「ふわっと」という言葉を聞いて…
ぬいぐるみやクッション、洗濯物の「感触などを表す言葉だろう」と考えたあなたは、1,970年代以前の生まれの人です。
実は、「ふわっと」という言葉は、2,010年頃を境に、これまでになかった新しい意味で使用されています。
「ふわっと」の新しい使い方とは?
そのため、「ふわっと」の新しい意味と使い方を知っておかないと、若者との会話において…
「えっ、『ふわっとしてる』って、どういう意味??」なんて聞き返したりして、恥をかく… なんていう恐れもあります。
そこで今回は、現在若者の間ですっかり流行している、「ふわっと」の新しい意味と使い方についてご紹介していきます!
1. ちゃんと定まっていない
まず、「ふわっと」の最も基本的な意味は…
「明確ではない」「ハッキリしていない」ということです。
では、具体的な例文を見てみましょう。
・ふわっと落書きしてみました
「設定がふわっとしてる」「ふわっと落書きする」…これらは、ほぼ同じニュアンスで使われています。
ここでの「ふわっと」は…
・「設定は、あまり細かくは決めていません。」
・「ただ何となく、思いつきで落書きしました。」
…という意味です。
2. とらえどころがない
「ふわっと」には、他にも「とらえどころがない」というような意味があります。
「うん、ふわっとしてる」
「ふわっとした性格」というのは、あまり厳しすぎず、真面目すぎず、熱血すぎず、明るすぎず、根暗すぎず、ちょうど中間… というような性格を指します。
つまり、「これ」という確たる答えが見つからないために、「ふわっと」と表現しているんです。
「うーん、なんか、ふわっとした表現ですね」
これは、「文の意味がどちらとも取れる」「いろんな意味に取れる」ということを指します。
「いい人」はふわっとしてる?
例えば、「すごくいい人」なんていうのはその典型です。
「いい人だから好き」なのか、「いい人だというだけで、恋愛対象ではない」という意味なのか、どちらともとれますよね。
こういうのはまさしく、「ふわっとした表現」です。
3. 軽く・ちょっと
また、「ふわっと」という響きからか、「軽く・ちょっと」という意味で使われることもあります。
これは、なんとなくニュアンスが分かりますよね。
要は、「軽く読んだだけ。じっくりと勉強したわけではない」ということです。
4.「よくわからない何か」
ほかにも、「正体が何かよく分からないもの」に対しても、「ふわっと」が使われます。
こういうのは、「ふわっと」の最たるものですよね。この例文で言っているのは…
「詩を読んで、何を感じ取るかはその人次第。それが何かは分からない。だけど、確実に何かを感じ取れますよ」
…というような意味です。本当に、「ふわっと」してますよね。笑
5. 意識がぼーっとしている
「頭や意識がふわっとしている」という使い方もあります。
時差ボケで、ふわっとしてます。
つまり、「時差ボケで、頭が何やらぼーっとしている」ということです。
これは、一番分かりやすい「ふわっと」ではないでしょうか。
まとめ
最後に、今回ご紹介した「ふわっと」の例文を「ふわっと」おさらいしておきましょう。
1.
ちゃんと定まっていない
例:ふわっと書き始めてみた
2.
とらえどころがない
例:彼はふわっとした性格
3.
軽く・ちょっと
例:ふわっと読んでみる
4.
「よくわからない何か」
例:ふわっとした感情
5.
意識がぼーっとしている
例:頭がふわっとしてる
…いかがでしょうか。意味は結構幅広いのですが、全体を貫いている「ニュアンス」としては…、
「明確でなくて、曖昧で、ぼやけている感じ」というような意味です。
今回の記事で、意味が「ふわっと」お分かりいただけたのではないでしょうか。
ぜひ、日常会話やSNSなどでも、「ふわっと」を使ってみてくださいね!
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