お前ではない詩とは~「でもお前ではないです」が流行している理由
このところ、「お前ではない」というフレーズが、SNSなどを中心に流行しているのをご存知でしょうか。
2018年2月、「お前ではない」というフレーズだけを前面に出したポエム、「お前ではない詩」がSNS上に投稿されました。
発表後わずか1週間でリツイート数は5万、「いいね」10万という快挙を成し遂げ、「お前ではない詩」は一躍有名となりました。
今回は、話題のポエム、「お前ではない詩」についてご紹介していきます。
「お前ではない詩」とは
では、まず初めに、「お前ではない詩」の原文を見てみましょう。
文章を転載してしまうと、著作権の問題もありますので、ツイートの画像を、そのままご紹介します。
お前ではない詩 pic.twitter.com/cczOLR2BYP
— くさかべかさく@5月:異世界JK町おこし (@kusakabekasaku) 2018年2月26日
この詩を発表したのは、「くさかべかさく」という名前のネット上の詩人です。
ツイートの数はそれほど多くはありませんが、この「お前ではない詩」によって、「くさかべかさく」さんはネット上で一躍有名人となりました。
ツイッターへの投稿直後から拡散され続け、わずか1週間ほどで5万回以上ものリツイートを果たしています。
「ポエム」という、比較的マニアックなジャンルのアカウントでありながら、これほどの大ヒットを成し遂げた最大の理由は…
この詩が、男女両方から共感を得ていることも大きいと思われます。
詩の中では、温もりや優しさを求める女性の気持ちを取り上げながら、その1つ1つに対して、でも「お前のことを言っているのではない」というツッコミが入っています。
「お前ではない」という風景
例えば、女性が「誰かに優しくして欲しい」という気持ちを抱いたとき…
それを聞いた男性は、「じゃあ俺が…」となってしまうものですが、ここで、「あ、お前ではないです」となるのはよくあることですよね。
また、男女の関係において、この種のやりとりは日常的に起こっています。
・つらいときに一緒に居て欲しい
・泣いているときには頭をなでてほしい
でもそれは、目の前にいる「お前のことではない」というのが、この詩が切り取っている風景です。
そして、男性の側にとってみても…
女性がこうした弱みを見せたとき、男はついつい、「自分にチャンスがめぐってきたのかもしれない」と考えがちですが、これは勘違いであることが多いですよね。
男の勘違い
例えば、女性が男友達に対して「彼氏と別れた」という相談をするとします。
この場合、女性は、ただ単に「別れた」というニュースのつもりで話してるのですが、それを聞いた男友達が勘違いをしてしまう、というのはよくあることです。
また、男友達が余計な勘違いをしてしまったせいで、関係がこじれてしまうというのもよく聞く話ですよね。
ビジュアル面での工夫
この詩は、その内容もさることながら、見た目にもいくつかの工夫が見られます。
もう一度、ツイッターの画像を見てみましょう。
お前ではない詩 pic.twitter.com/cczOLR2BYP
— くさかべかさく@5月:異世界JK町おこし (@kusakabekasaku) 2018年2月26日
まず、すべての行が、同じ文字数でそろっていますよね。
この工夫だけでも、ビジュアル的にはかなりのインパクトがあります。
また、画像も「縦長」になっています。
本来であれば、もしも横長の画像なら、文字と余白とが丁度良いバランスになるはずなのですが…
あえて画像が縦長で、下半分が余白になっているところにも、作者のこだわりが見られます。
こうしたビジュアル的な工夫がなされているために、この「お前ではない詩」は、詩の内容が文字で引用されるだけでなく…
今回の記事のように、Twitter画像を埋め込む、という形で紹介されることが多いんです。
まとめ
現在、「お前ではない」というフレーズでネット検索すると、この詩に関する記事がずらずらっと出てきます。
今回ご紹介しているこの記事もその1つです。
ひょっとしたら、今後、「あっ、でもお前ではないです」というフレーズは、じわじわと流行していくことが予想されます。
実際の会話でも、「あっ、でもお前ではないです」をどんどん取り入れてみてはいかがでしょうか。
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