「アリ寄り/ナシ寄り」どっちが上?最上は?正しい意味と使い方

公開日:  最終更新日:2017/10/28

アリ寄り/ナシ寄り

「アリ寄りのナシ」
「ナシ寄りのアリ」

という言葉を最近よく耳にしますよね。

「結局のところ、アリなの?ナシなの?」というのは、多くの人が感じている疑問ではないでしょうか。

そこで今回は、「アリ寄りのナシ」や「ナシ寄りのアリ」、これら一連のフレーズに「点数」をつけ…

「結局、どちらが、どれくらい上なのか」というのを一つずつ順に検証していきたいと思います。

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8通りある

まず、今回ご紹介するフレーズは、全部で8つあります。

1.アリ
2.ナシ

3.アリ寄り
4.ナシ寄り

(結論が「ナシ」の場合)
5.アリ寄りのナシ
6.ナシ寄りのナシ

(結論が「アリ」の場合)
7.ナシ寄りのアリ
8.アリ寄りのアリ

と、以上8通りの組み合わせ方があることになります。

こうなると、これらのフレーズは一体どこがどう違うのか…って思いますよね。

ナシ(20点)とアリ(70点)

まず、「アリ」と「ナシ」この2つは分かりますよね。

ですので、若者でない世代にしてみれば、「だったら、この2つだけでいいんじゃないの?」って思いますよね。

でも、そうはいかないところが「若者言葉」です。

「アリ」と言いたいけれども、はっきりと断定はできない。あるいは、はっきり断定する勇気がない、というような場合に…

「寄り」という言葉をつけて、中間の「グレーゾーン」を表す… ということです。

図解すると、次のようになります。

ナシ―ナシ寄り―アリ寄り―アリ
1   2   3    4

つまり、今回の「アリ寄り・ナシ寄り」の基本となる考え方は…

「ナシ」が20点で、「アリ」が70点、そして、アリとナシの周辺に「グレーゾーン」がある… ということなんです。

アリ寄りとナシ寄り

マスコミやネット記事などでは、「アリ寄りのアリ」というフレーズばかりが強調されていますが…

実際のところ、「アリ寄り」「ナシ寄り」という風に、単独で使うケースも結構多いんです。

「ナシ寄り」30点

「ナシ寄り」は、数字で言うと30点、といったところです。

使い方としては、

「ナシ寄りの方だと思います。」

という風に、単独で使います。

ナシ寄りというのは、「はっきりナシだとは言わないけれども、どちらかというとナシに近い」というニュアンスです。

「アリ寄り」60点

アリ寄りは、「アリの方に近い」というニュアンスで、60点ほど。

これまた、「アリ寄りだと思う」のように、単独で使うことができます。

アリのほうが上なの?

さて、ここまでお読みになって、「アリとアリ寄りはどっちが上なの?」と感じたかもしれません。

常識的に判断すると、「寄り」より、言い切った方が強いと思うので、「アリ寄り」の方が下で、「アリ」の方が上だと思いますよね。

でも、後述する「アリ寄りのアリ」が、『最上級』であることを考えると…

「アリ」も、「アリ寄り」も、そこまでの違いはないのかもしれません。
この辺が若者言葉の複雑なところです。

今回の記事では、便宜上、

ナシ⇒ナシ寄り⇒アリ寄り⇒アリ

という順列にしています。

組み合わせは?

では、「ナシ寄り」「アリ寄り」の2つを意味を踏まえたところで、「組み合わせ」の表現の方を見ていきましょう。

このときは、「結論は何か」というとこに着目するのが分かりやすいです。

結論が「ナシ」の場合

「アリ寄りのナシ」
「ナシ寄りのナシ」

の2つは、一見すると分かり難いかもしれませんが、結論部分はいずれも「ナシ」ですよね。

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なので、いずれも、前に修飾語がついているというだけで、結論はやっぱり「ナシ」ってことになります。

ニュアンスは?

「アリ寄りのナシ」40点

これは、「アリだと言える要素もあるけれども、やっぱりナシ」を表します。

例えば、「イケメンのプレイボーイは、彼氏としてアリかナシか」ということを聞かれた場合に…

「イケメンだからアリ寄りだけど、付き合ってから苦労しそうだから…、やっぱりナシ」

というニュアンスを込めて、「アリ寄りのナシ」と言います。

「アリ寄りのナシ」は、実際の会話でも、わりとよく使われます。

「ナシ寄りのナシ」10点以下

これは、「最下級」だと言われますが、あまり用例はありません。

というか、本当に「ナシ」であれば、「ナシ寄りの」という言葉をつける必要がないですよね。

ですので、今回ご紹介しているフレーズの中で、「ナシ寄りのナシ」は最も使用頻度が低いと言えます。

結論が「アリ」の場合

では次に、結論が「アリ」の方を見ていきましょう。

「ナシ寄りのアリ」50点

「ナシ寄りのアリ」は、先程の「アリ寄りのナシ」とは逆です。

「ナシの要素もあるけれども、結論としてはアリかな」というようなニュアンスを表し、比較的よく使われます。

これは、例えば、先程の「プレイボーイの逆」を考えるとわかりやすいです。

「不細工だけど、純粋で真面目な男性」

これは、見た目的には「ナシ」なのかもしれませんが、一生付き合っていくことを考えると…

「ナシ寄りのアリ」

つまり「遊び人よりはアリかな」というニュアンスになります。

「アリ寄りのアリ」80点以上

「アリ寄りのアリ」は、最上級です。

一見すると、「アリよりも下じゃないの?」って思いますよね。

でも、実際の使い方を見ていると、「アリ寄りのアリ」には…

「アリ」よりもさらに強い、『最上級』のニュアンスがあります。

そこで、実際に使っている若者の感覚を点数で表現すると、

・アリ寄り⇒60点
・アリ⇒70点
・アリ寄りのアリ⇒80点以上

という順序になります。

要は、「アリ寄りのアリ」というのは…

「非常に、大いに、アリである」という強調のニュアンスを表した、『最上級』…ってことなんです。

まとめ

いかがでしたか。

今回は、現在若者の間で流行している、「アリ寄りのナシ」「ナシ寄りのアリ」などのフレーズについて、ご紹介してきました。

実際の使い方に沿って、「点数順」に並べると、次のようになります。

10点:ナシ寄りのナシ

20点:ナシ

30点:ナシ寄り

40点:アリ寄りのナシ

50点:ナシ寄りのアリ

60点:アリ寄り

70点:アリ

80点:アリ寄りのアリ

このうち、特によく使うのは、ちょうど中間に位置する…

・アリ寄りのナシ
・ナシ寄りのアリ

この2つです。

ただし、「どちらが上」という順序に関しては、意見が分かれますので…

最終的には、「会話で実際に使っている人のニュアンス」から個別に判断するのがベストです。

もしも今後、若者との会話で、「ナシ寄りの…アリ寄りの…」と言われたときは、結論に注目して、「アリかナシか」を判断するようにしましょう!

追記

今回の記事では、「どちらが上か」といった順序的な部分を中心にお伝えいたしました。

中間に位置して、中でもよく使われる「ナシ寄りのアリ」と「アリ寄りのナシ」の違いや意味については、下記の記事でもご紹介しております。

合わせて参考になさってみてください。

⇒「ナシ寄りのアリ」と「アリ寄りのナシ」の違いは?意味と使い方

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