入学式なのになぜ友達が多い?入学式ぼっちを恐れる心理と対処法
「入学式ぼっち」という言葉を聞いたことはありますか。
「〇〇ぼっち」と言えば、クリスマスを1人で過ごす「クリぼっち」が有名ですが、入学式を1人で過ごす「入学式ぼっち」なるものも存在します。
でも、「入学式なんて、1人が当たり前なんじゃないの?」って思いますよね。
むしろ、入学式の時点で友達が多い方が本来は不自然です。
そこで今回は、高校・大学の入学式を目前に控えた子供たちが「入学式ぼっち」を恐れる心理。
そして、現代に生きる彼らの入学式への取り組み方についてご紹介していきます!
「入学式ぼっち」とは?
「入学式ぼっち」という言葉は、読んで字のごとく、「入学式を一人ぼっちで過ごす」という意味です。
でもこれ、昭和生まれの人にとっては、ちょっと違和感がありますよね。
本来、入学式というのは、これから新しいところで勉強を始めるというセレモニーですから、友達なんて誰もいなくて当然のはずです。
逆に、入学式の時点で多くの友人がいる方が「なんで?」って感じますよね。
ところが、近年の学生は、入学式を1人で過ごすことへの恐怖を潜在的に抱いているというのです。
ネット上で行なわれたある統計によると、20代の若者の約半数が、「入学式ぼっちを経験したことがある」と答えたそうです。
これって、逆に言えば、約半数が「入学式ぼっち」ではなかった…
つまり、入学式の時点で友達がいた、ということに他なりません。
では、入学式ぼっちを回避できた層は、どのようにして、入学式の前に友人を確保したのでしょうか。
入学式ぼっちを防ぐ2つの方法
これは、大きく分けて2つのケースがあります。
1つめは、もともと友人と一緒に入学している、というケース。
これは、驚くにはあたりませんよね。
つまり、
・中学時代の友達と、同じ高校の入学式に参加する
・高校時代の友達と、たまたま同じ学部に入学する
などのケースです。
おそらく、昭和生まれの人にとっては、「えっ、理由ってそれだけじゃないの?他にもあるの?」と思うかもしれません。
しかし、そこは現代の若者です。
彼らは、「SNS」というツールを駆使して、入学式の前に懸命に友人を確保しようとします。
それが、「高校垢」「大学垢」と呼ばれるSNSのアカウントです。
これはいわば、
「その学校の中で、友人を確保するためだけに特化したSNSのアカウント」
という意味で、入学式ぼっちを恐れる彼らは、入学が決まった瞬間から、こうしたアカウントを作成します。
そして、
「〇〇高校に入学します。友達募集」
のように、告知しておくんです。
こうしておけば、「類は友を呼ぶ」の法則で…
入学式ぼっちを恐れる者同士が、お互いにSNS上で探し合い、入学式の前に友好関係を結べる…ってわけなんです。
もしもあなたのSNSで、高校生や大学生のフォロワーがいる場合、ためしにその子たちのフォロワー欄を見てみてください。
ほとんどが、「〇〇高校何年入学」「〇〇大学何期生」のようなことが書いてあります。
こうした記載で高校名はまだ分かるとして、「何期生」という情報を一般のユーザーに知らせる必要あるの?って思いますよね。
これがつまり、その学内の友人確保のために作ったアカウント、「高校垢」「大学垢」ということなんです。
そして彼らは、できるだけ早い段階でこうしたSNSアカウントを作成して、「入学式の前」に友人を確保します。
そして、「友人が多く、盛り上がっている入学式の様子」を撮影し、「リア充ぶり」をアピールしていくわけです。
こうした「工作」のすべては…
・入学式でも、多くの友人に囲まれたい
・入学式でも、ぼっちを回避したい
という、強い願望の現れに他なりません。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、「入学式ぼっち」を恐れる若者たちの心理。
そして、入学式ぼっちを回避するための、最も一般的な手段の1つである、SNSの「高校垢」「大学垢」などについてご紹介してきました。
ここまでくると、本当に涙ぐましい努力だと思いませんか?
ぼっちが当然の入学式ですら、「入学式ぼっち」なんていう言葉を作って「ぼっち」になることを恐れる…
そして、なんと半数もの若者が、必死になって入学式ぼっちを回避している、という事実。
正直、「そこまでする必要あるの?」って感じですよね。
愛する我が子には、「ぼっちを回避する方法」なんてものより、「時には孤独に耐える必要性」を早期から教えておきたいものです。
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