受験勉強には暗記カードが効果抜群だと言える3つの理由
「暗記カード」は、確実に効果が期待できる優れた勉強方法の一つです。
今回は、暗記カードが勉強の際に「非常に効果的」だと言える3つの理由についてご紹介していきます。
1.分類しやすい
一つ目の理由は、暗記したい内容をカードにしておくと「分類」がしやすいという点です。
暗記項目の分類には色々ありますが、最も重要なのは「未/済」の分類です。
つまり、暗記したい内容をカードにしておけば、「覚えられたもの」と「まだ覚えられていないもの」を簡単に分類できます。
たとえば、化学で「元素記号118個を暗記する」というケースを考えてみます。
この場合、118枚のカードを作るわけですが、暗記作業においては、この118枚を延々見続けるわけではありません。
勉強を進めていくうちに、「覚えられたもの」と「あやふやなもの」「覚えられないもの」などが必ず出てきます。
カードなら、こうした「暗記の進度」ごとに簡単に分類することができます。
覚えていないものだけを覚える
つまり、「覚えたカード」は除外して、「まだ覚えていないカード」だけ勉強すればよい、ということです。
元素の周期表をいくら眺めてみても、「どれを覚えていて、どれを覚えていないのか」までは分かりませんよね。
でも、カードにしておけば達成度を随時確認できます。
覚えたものは除外して、覚えていないものだけを重点的に勉強できますから、はるかに効率的なんです。
そして、暗記がある程度進んで、「118個のうち、もう70個覚えた!」という状態になれば、手元には48枚のカードが残ります。
これはつまり、「あと48個覚えれば終了」ってことですから、モチベーションも保ちやすいですよね。
内容ごとに分類できる
また、カードの分類は「未/済」だけではありません。
暗記の「内容」ごとの分類も、カードなら容易にできます。
例えば、歴史の年号を覚えるとします。
このとき、年号をカードにしておけば、「今日は鎌倉時代だけを覚える」「明日は室町時代を覚える」というように、すぐに分類が可能です。
特に、学校の定期試験の場合は「試験範囲」というものがありますから、「試験範囲ごとにカード分類」しておけば無駄がありません。
2.何度も見直しができる
カードを使って暗記をするメリットの二つ目は、「何度でも手軽に見直せる」という点です。
暗記で最も重要なのは、暗記そのものよりも覚えた記憶を定着させることです。
そして、脳の記憶の定着率というものは「見た回数」に比例します。
つまり、同じカードを何度も見て、10回よりも50回、50回よりも100回見直せば、その分だけ忘れにくくなるんです。
そのため、いつでも空いている時間に手軽にぱっと見られる暗記カードは、非常に優れた勉強方法といえます。
参考書は何度も見直しにくい
一方、参考書だとこうはいきません。
参考書をぱっと開いたところで、そのページの中で「どれが暗記項目か」というのがすぐには分かりませんよね。
また分かったとしても、そのページだけを何度も開くというのは、やはり無理があります。
その点カードならいつでも手軽に見られるうえ、カードに書いてある内容をそのまま覚えるだけなので非常にシンプルです。
3.カード作りの作業そのものが勉強
暗記カードの効果が抜群だと言える三つ目の理由は、「カードを作成する作業や労力、それ自体が勉強になる」という点です。
暗記カードを作る際は、「日本史年号早見表」とか「古文単語500」というような暗記項目が整理された参考書を元に、参考書の内容を暗記カードに書き写していきますよね。
つまり、暗記カードを作るためには、これらの参考書をある程度読み込まなければ作れないので、この時点で既にかなりの勉強量です。
そして、手を動かしてカードに書いている間にも、その内容のいくつかは自然に頭に入ってきます。
カードを作り終えた時点で、すでに勉強が進んでいることになります。
一つ一つの作業が勉強になる
暗記カードに内容を書き写したあとも作業は続きます。
暗記の途中でカードにポイントを書き込んだり、カードに色を付けたり…など、覚えるために様々な工夫をするはずです。
こうした一つ一つの作業がすべて脳を活性化してくれますから、記憶がより定着しやすくなる…というわけです。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、「暗記カード」が勉強に「効果抜群」だと言える理由として…
1.「未/済」の分類や内容ごとの分類がしやすい
2.何度でも手軽に見直せる
3.カード作りの作業そのものが暗記につながる
以上、三つのポイントについてご紹介してきました。
暗記カードは最もシンプルで、且つ最も効果のある勉強法です。
紙さえあればすぐに作れますから、ぜひ、試してみてくださいね。
Your Message