休憩がとれない!?職場で休憩をとりにくい3つの原因と対処法
労働基準法では、6時間以上の労働には45分、8時間以上なら1時間の休憩が必要と定められています。
本来、「仕事中の休憩」は労働者の当然の権利なのですが、世の中には「休憩なんて取らなくても仕事はできる」と考える人が少なからずいます。
そういう人が職場にいると、「なかなか休憩を取らせてもらえない」というのが現状です。
あなたも日々の勤務で、なかなか休憩を取れず、ストレスを感じているのではないでしょうか。
そこで今回は、職場で休憩をとりにくくなってしまう3つの原因と対処法についてご紹介していきます。
上司が休憩を取らない
「休憩を取れない職場」で最も多い理由が…
これ↓です。
・上司が休憩を取らない
つまり、上司が休憩を取らずに何時間も働き続けるタイプだと、その部下も「休憩をとらせてください」とは切り出しにくいんですね。
結果的に、職場の全員が休憩を取れなくなってしまう…というケースです。
本来なら監督者が休憩を取ろうが取るまいが、それとは無関係に、監督者は6時間以上働いている人全員に休憩を取らせる義務があるのですが、実際は遵守されていないのが現状です。
このように「休憩を取らない上司」は問題ですが、これにはさらに2つのケースがあります。
従業員の休憩を忘れている
1つ目は、上司には悪気がなく、「従業員の休憩」というものをすっかり忘れてしまっている、というケース。
この場合は、改善は容易です。
上司は、「休憩なんて必要ない!」と考えているのではなく、ただ単に忘れてるだけですから、「すいません、そろそろ休憩を取りたいのですが」とハッキリ言えば、上司も分かってくれます。
「休憩は不要だ」と思っている
タチが悪いのは、職場の上司や同僚の大多数が、「休憩なんて必要ない」と考えているケースです。
この場合、休憩がまるで悪いことのような扱いになっているので、労働者の側からはなかなか休憩したいとは切り出せません。
古株が休憩を取らない
また、上司が従業員の休憩に気が回らないことに加え、仕事を長く続けているベテランが休憩をとらないと、ますます休憩が取りにくい職場になっていきます。
ベテランの先輩でさえ6時間の間一度も休憩をとっていないのに、新人のお前が先に休憩を取るなんてけしからん!といった具合です。
「誰も休憩を取ろうとしないし、取らせてもらえない」というような職場だと、ほとんどの人はなかなか休憩を切り出せません。
このような状況で、新人の立場でありながら「先に休憩に行ってきます」とはっきり言えるのはむしろ少数派でしょう。
休憩を取らない人が多数派
職場の上司や古株などが休憩をとらないと、新しく入った人もその雰囲気に次第に慣らされて、職場の中は「休憩をとらない人」で占められるようになります。
結果として、職場全体で「休憩なんて取らなくていい」という雰囲気になってしまうわけです。
こうした、いわば「多数決・数の暴力」のような休憩のあり方は、現在我が国の多くの職場でみられる現象です。
たった2つの対処法
こうした「休憩を取れない職場」に入ってしまったときの対処法はたった2つしかありません。
それは…
・勇気を出して堂々と休憩を取る
・いっそのことやめてしまう
この2つです。
そもそも、「6時間以上の勤務で45分の休憩、8時間以上の勤務で1時間の休憩」というのは、労働基準法で定められたルールです。
現場が忙しいとか忙しくないに関係なく、現場監督者は「従業員の休憩をうまく回す」ことを常に念頭に置いておかなければなりません。
本来は監督者の責任
例えばレストランで4人が働いているとします。
この場合、4人を1人ずつ休憩に行かせると約4時間かかります。
そのため、お店がヒマになるアイドルタイムの13時から17時までの間、現場を3人で回して1人ずつ休憩を取らせていくようにしなければなりません。
しかし、お昼のピークが長引いてしまうと、「忙しくてなかなか休憩に行けなかった」なんてことになりがちですが、それはあくまでも店長や社員の責任です。
労働基準法はルールですから、「忙しかったから」などという言い訳は本来であれば通用しません。
休憩は当然の権利
しかしどういうわけか、我が国では「現場が忙しい時は休憩を取れなくて当たり前」になってしまっています。
これを防ぐには、忙しい時間帯が過ぎたあと、タイミングを見計らって…
「ちょっと落ち着いてきたみたいなので、休憩にいってもいいでしょうか?」と言う必要があります。
もしもそこで、嫌な顔されるようものなら、そんな職場はいっそのこと辞めてしまう、という選択肢も想定しておくようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。
休憩は労働者の当然の権利で、労働基準法にもはっきりと明示されていますから、遠慮する必要はありません。
「休憩に行ってきます」と、ハッキリ伝えるようにしましょう。
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