月極駐車場の英訳が面白すぎると話題に~ムーン・ウルトラって何?
「月極駐車場」を英語に訳す際、なんと「ザ・ムーン・ウルトラ・パーキング」というとんでもない訳をした画像がツイッターで紹介され、話題になりました。
今回は、なぜこんなにもおかしな英訳が生まれてしまったのか、その原因と、月極駐車場の意味や正しい英語訳についてご紹介していきます。
月極駐車場のおかしな画像
今回話題になったのは、次のツイートです。
この英訳おもろすぎないww
ここの駐車場めちゃ強そうwww pic.twitter.com/2NnAGsu89D— 抹茶@K.K.S (@BLINK1_16) 2018年5月29日
見ての通り、「月極駐車場」という言葉の下には、英語で、「ザ・ムーン・ウルトラ・パーキング」と書いてあります。
このツイートは、公開されるやいなや「いいね」や「リツイート」の数が3万を超え、また、画像がニュースサイトなどで紹介されるなど、たちまち全国で話題なりました。
「ザ・ムーン・ウルトラ・パーキング」…なんだかとても強そうでSFチックな名前ですよね。
当然、これは翻訳としては間違いなのですが、「間違い方が面白過ぎる」ということで、広く話題になったというわけです。
でも、これを翻訳した人は、どうしてこんな間違いをしてしまったのでしょうか。
「月極駐車場」とは?
まず、「月極駐車場」についておさらいしておきましょう。
「月極」は、「つきぎめ」と読み、「月決め」と書かれることもあります。
要は、「1ヶ月の料金が決まっていて、月契約をする」という意味です。
なぜ「極」の字を使うの?
現代では、「月決め」と書かれることも多いのですが、ではなぜ「極」の漢字が使われているのでしょうか。
これは、「極」の字には、明治時代まで「きめる」という読みがあったためです。
そのため、明治時代の小説などを読むと、「極める」「極まっている」という表記が出てきます。
しかし、その後、常用漢字の読み方が国で制定されるに至り、「極」の字の訓読みは、「きわむ・きわめる」と定められ、「きめる」という読みはなくなってしまいました。
そのため、現在では、「極」を「きめ」と読ませる例はほとんどなくなり、慣例上、駐車場でのみ「月極(つきぎめ)」という言葉が残った、というわけです。
意味を知らない人が英語に訳した
しかし、「月極」という漢字のこうした経緯を知らない人も少なくありません。
「月極駐車場」という言葉を英語に訳した人も、おそらく意味を知らなかったのでしょう。
そして、「月」を「天体の月」、「極」を「究極」の意味に訳してしまいました。
その結果が、「ザ・ムーン・ウルトラ・パーキング」。
単語ごとに分けると…
・月 → 天体の月 → ムーン
・極 → 究極 → ウルトラ
・駐車場 → パーキング
というわけです。
正しい英語は?
「月極」というのは、要は「月契約」ということですから、英語では「マンスリー」という言葉があります。
例えば、月刊ジャンプを「マンスリー・ジャンプ」と言ったりしますよね。
「マンスリー」がつまり、「月極」ってことです。
そのため、「月極駐車場」を英語で言うと…
「マンスリー・パーキング」
または、
「マンスリー・パーキング・ロット」
となります。
話題の駐車場はどこにある?
残念ながら、上記のツイートでは、駐車場の位置は明らかにされていません。
今後、ネット上で、場所の調査が進められるはずですが、今のところこの面白すぎる駐車場、「ザ・ムーン・ウルトラ・パーキング」がどこにあるかは、はっきりと分かっていません。
外国の人が見たらどう思うか
この「ザ・ムーン・ウルトラ・パーキング」の英語表記ですが、もしも外国の人が見たらどのように感じるでしょうか。
おそらく、外国の人は「固有名詞だ」と考えるはずです。
つまり、「ムーン・ウルトラ」という名前の駐車場だと考えるだろうということ。
実際のところ、この駐車場で「外国人との間で誤解が生じた」というニュースは特に流れていませんから、外国の人は案外何も気にしていないかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、ツイッターで一躍話題となった「ザ・ムーン・ウルトラ・パーキング」についてご紹介しました。
きっかけとなったのは、このツイートです。
この英訳おもろすぎないww
ここの駐車場めちゃ強そうwww pic.twitter.com/2NnAGsu89D— 抹茶@K.K.S (@BLINK1_16) 2018年5月29日
なかなか、クスっと笑える画像ではないでしょうか。
「月極」は「つきぎめ」と読み、月契約を表します。
もしも外国の人に、「月極駐車場」と言いたいときは、英語なら「マンスリー・パーキング」と覚えておきましょう。
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