ジカ熱とは?どんな症状?妊娠中にジカ熱に感染するとやばい!?
何かと騒がれているジカ熱ですが、一体どんな病気なのでしょう?
・原因は何なのか?
・どんな症状が現れるのか?
・潜伏期間は?
・妊婦さんにどんな影響を与えるのか?
などなど、ジカ熱について調べてみることにしましょう。
ジカ熱とは?
ジカ熱というのはヤブカ属の蚊によってジカウイルスに感染することで発症し、以前流行したデング熱よりは症状が軽い感染症です。
ジカウイルスはジカウイルスに感染している人の血を吸った蚊に刺されることで感染します。
潜伏期間は3~12日といったところ。
ジカウイルスに感染している蚊に刺された人の全てが感染する訳ではなく、感染したとしても症状が現れない人もいます。
また、症状が軽くて感染に気付かない内に治ってしまうという人も少なくありません。
ジカ熱を発症してしまった時の対処法というのは特にありませんので、自然治癒力に任せるしかありません。
適切な治療を施した場合のジカ熱の死亡率は1%未満と低いため、有効なワクチンや治療薬の開発は特にされていないのが現状です。
また、ジカ熱はデング熱などと同じで、一度感染して抗体ができると再度罹ることはありません。
どんな症状が現れる?
ジカ熱を発症した場合の主な症状は、以下の通り。
・38度5分以下の熱
・頭痛
・関節痛
・発疹
・結膜炎
・関節痛
・筋肉痛
・倦怠感
先述のように症状自体はそれほど重くなることはありませんが、ジカウイルスに感染しないためには蚊に刺されないようにすることが重要です。
海外に行った際に蚊に刺されたり、熱が出るなどの症状が現れた人は、帰国した際にきちんと申し出るようにしましょう。
また、帰国後に発熱などの症状が現れた場合なども早めに医療機関を受診すべきです。
ジカ熱は4~5日もすれば症状が改善されますが、気をつけないといけないのは、ジカ熱が流行しているような場所ではデング熱も同時に流行していることが多いということ。
デング熱もジカ熱と同じように蚊が媒介する感染症で症状もジカ熱と似ていることから、ジカ熱だと安心していると、実はデング熱で重症化してしまうということもあります。
ジカ熱が妊婦さんに与える影響とは?
ジカ熱自体は症状も軽く、それほど心配する感染症ではないのですが、これが妊婦さんの場合には最大限の注意が必要です。
妊婦さんがジカ熱に感染すると母子感染し、お腹の中にいる赤ちゃんもジカウイルスに感染します。
ジカウイルスに感染した赤ちゃんは「小頭症」で生まれてくることが多いことから妊婦さんのジカ熱感染は看過できません。
「小頭症」というのはその名の通り頭が小さいことで、標準より3%ほど頭の小さい子供が生まれてきます。
小頭症の症状は概ね以下の通り。
・頭蓋骨が小さい
・低身長
・額の位置が後方にある
・知能発達に難がある
・顔のバランスが歪んでいる
小頭症は骨の成長異常が原因なので、生まれてきてからの根本的な治療法はありません。そのため対処療法のみになりますが飛躍的な改善は望めないのが現状です。
ジカ熱に感染しても妊婦さん本人はそれほど大事にはいたりませんが、お腹の赤ちゃんには大きな影響を与えてしまうことになります。
妊娠中に海外旅行をする際には、蚊にさされるようなことのないように厳重に注意してください。
まとめ
何かと騒がれているジカ熱ですが、症状自体は軽く、それほど心配することはなさそうです。
とは言え、気をつけないといけないのが妊婦さんの感染です。
蚊にさされただけで?!と思うかもしれませんが、赤ちゃんには大きな影響を与えてしまうので、感染が拡大している今、妊婦さんの海外渡航はやめておいたほうが良さそうです。
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