上司や先輩が「生意気だ」と言う心理と言われたら改めるべきか否か
「お前の言うことは、いちいち角がある」
「ズケズケとものを言うな」
「年下のくせに生意気だ」
と、上司や先輩など目上の人から言われた経験はありませんか?
「私のどこが生意気なんですか?」と、抗議してみたところで、よけいに反感を買うだけです。
相手の方が立場が上である以上、「なぜ彼らは私を生意気だと言うのか」という理由を知って、ある程度までは容認していかなければなりません。
そこで今回は、あなたが「年下のくせに生意気だ」と言われてしまう最大の理由と、あなたをそのように非難する上司や先輩たちの心理について紐解きます。
ウソが言えないタイプ
基本的に、ウソが言えないハッキリしたタイプの人は、目上の人から「生意気だ」と言われやすいです。
ここで言う「ウソ」というのは、「明日地震が起きる」というような、根も葉もないウソのことではありません。
「キレイですか?」と聞かれて、自分ではそう思っていなくても、「はい、キレイです」と答えられる、そういう社交辞令的なウソのことです。
生意気な人はウソが苦手
「生意気だ」と言われる人の多くは、こういう社交辞令が非常に苦手です。
「キレイだと全く思っていないのに、キレイだと言ってウソをつく」ということに、非常に抵抗を感じているんです。
きっとあなたも、そういうタイプなのではないでしょうか。
「ウソをつけない」、このこと自体は全く問題ありません。むしろ、「いつも本当のことを言う」というのは、とても大切なことです。
ウソが日常化している人の方が多い
しかし、世の中の多くの人は、そのようには考えません。彼らが考えているのは…
「本当のことでも、言わないほうがいい」
「ウソでも、とりあえず相手が喜ぶ内容を答えておいたほうがいい」
というような、うわべの人間関係を取り繕うようなことばかりです。
あなたが生意気だと言われてしまうのは、こうした彼らのルールに「そぐわない」からなんです。
群れの中にはルールがある
あなたの周囲にいる人たちのこうした心理は、一言で言ってしまえば、動物の「群れ」の習性です。
イヌやサルなど群れをなす動物は、基本的に「群れの中の立ち位置」というものを重視します。
立ち位置とは、「誰が誰より偉いか」というヒエラルキー(階層)のことです。
群れの中では、「自分の立ち位置」「相手の立ち位置」「お互いの関係」これらのことが、最大の関心事になります。
人間が群れを意識する時
そして、こうした群れの習性というのは、人間社会に根強く残っています。
例えば、「上司が機嫌よく自慢話をしている」というようなとき…
部下は、その自慢話をさらに引き立てて、上司が気分を害するような発言は控え、上司を喜ばせてあげる、というのが、「立ち位置を確認し合う」ということになります。
そのため、年下の者が「私はそうは思いませんけど…」のような発言をしてしまうと、場の立ち位置が乱れ、「生意気だ」と言われてしまうわけです。
その場にいる人達にとって、自慢話の内容というのはさほど重要ではありません。というより、極論すると内容などどうでもいいのです。
彼らにとって重要なことは…
「立ち位置を乱さないこと」、ただそれだけなんです。
立ち位置を乱す人は排除される
「群れの中の互いの立ち位置」を最も重要だと考えている人たちにとっては…
「年下はこのように振る舞うべき。なぜなら自分たちも、そのように振る舞ってきたから」という、暗黙の了解やルールのようなものがあります。
そのため彼らは、あなたのように、何事も歯に衣着せずにものを言うタイプの人に反感を覚え、「年下のくせに」とあなたを責めたくなってしまうんです。
群れの習性だと割り切る
ここまでで、なぜあなたが「生意気だ」と言われるのか、その理由がお分かりいただけたと思います。
でも、そうなると、「そんなくだらない群れの習性に、なぜ私が付き合わなければならないの?」と、釈然としない思いになってしまいますよね。
世の中には、群れを好んで、群れの習性に従うことができるタイプの人と、できないタイプの人とがいます。
そして、前者の群れを好む人のほうが、圧倒的に数が多いんです。
あなたはただ、少数派であるに過ぎません。どちらが正しいとか正しくないとかではないんです。
「そういうもの」と、群れの習性を知って、割り切るようにしましょう。
自分に自信を持つ
多くの人が、自分の所属する群れの中のことしか考えられないのに対し、あなたは、群れの外側に目が向いているのですから、その視野の広さは、他の人にはない才能です。
ですから、100%周囲に迎合する必要などはありません。無理に合わせようとしても、逆に不自然な印象を与えます。
むしろ、「群れと合わない」ことを才能だと捉えて、ポジティブに考えていくようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、あなたが周囲から「生意気だ」と言われてしまう最大の理由として、
「群れの中の立ち位置を重視していないから」というポイントについて、ご紹介してきました。
世の中では、群れが合うタイプの方が多数派です。
彼らにとっては、「群れの中の立ち位置を確認し合う」というのがルールですから、そのルールに従おうとしない人を、「生意気だ」と言って、排除しようとするわけです。
ですので、「生意気だ」と言われて落ち込むのではなく、「世の中はそういうもの」と割り切るのがベターです。
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