上司から雑で曖昧な指示をされた時の対処法~正しく質問するには?
「上司の指示が雑すぎてまいる」
「上司の指示が曖昧すぎて困る」
と、悩んでいませんか。
上司の指示が曖昧すぎると、指示をされた方は、結局何をすればいいのか分からなってしまい、日々の業務にも差し支えますよね。
そこで今回は、上司から雑で曖昧な指示をされてしまった時の、正しい対処方法について、ご紹介していきます。
曖昧な指示の典型例
一般に、「曖昧だ」と言われるのは、以下のような指示です。
「やらなきゃだよね」
「やったほうがいいよね」
「もしかしたら、お願いするかも」
「これも、うちの部署でやらなきゃいけなそうだね」
というようなセリフです。
聞いているだけで、もどかしくなってしまうような、要領を得ない曖昧なセリフばかりですよね。
曖昧な人の行動パターンを知る
この時点で、上司の頭のなかでは、すでに、その仕事をあなたの部署内でやらなければいけないことが確定しています。
でも、これらのセリフは、とても指示とは言えませんよね。
こういう曖昧な発言をしてしまう人というのは…
たとえ頭のなかでは確定事項であっても、それをハッキリと声に出して指示することが苦手、あるいは、できないんです。
あなたの上司もおそらくそういうタイプの人ではないでしょうか。
曖昧な指示を回避する2つの質問
しかし、業務の要(かなめ)である上司が「やらなきゃいけないんだろうね」のような曖昧な態度しかとれないと、部下はすぐに動くことができませんよね。
結果として、ギリギリになってから、部署全体が慌ててとりかかる、というパターンになってしまいがちです。
こうした残念な事態を防ぐためには、正しい対処方法があります。
それは、「誰が?」と「いつまでに?」を上司に質問する、ということです。
では、1つずつ見ていきましょう。
「誰が?」と質問する
まずはじめに最も重要なのは、「誰がその仕事をやるのか」という質問です。
上記の例で、もしもあなたの上司が、「これ、やらなきゃいけないよね」のようなことを言ったとします。
この時点であなたは、「これはうちの部署の仕事である」と、認識するようにしましょう。
ですので、上司が「やらなきゃいけないかも」のような曖昧な態度をとったときは、「では、誰にやってもらいますか?」と、間髪を入れずに聞いてみましょう。
誰かに指示を出してくれれば解決する
このとき上司が、「あ、じゃあ、この件は〇〇さんにやってもらおうか」ということを言えば、○◯さんはその時から仕事を始めることができますし、あなたはこれで完全に負担がなくなります。
あなたの仕事が増えても構わないと割り切る
ここで仮に、「じゃあ、あなたがやってくれますか?」と、上司から仕事を振られたとします。
それでも、「余計なことを言って損したな…」などと考える必要はありません。
なぜなら、もしもあなたが初めに、「誰が?」という質問をしていなければ、最終的に誰にも指示が与えられず、結局期限のギリギリになって部署全員が慌てる羽目になるからです。
それを考えれば、あなたにすぐに指示が出たことは、むしろ「ラッキー」と考えるべきなんです。
上司が曖昧な発言をした時は、すかさず「誰がするんですか?」と質問するようにしましょう。
「いつまでに?」と質問する
雑で曖昧な上司というのは、仕事の期限を設定しないことが往々にしてあります。
「あ、じゃあこれお願い」と、指示を出しっぱなしにしてしまうパターンです。
この場合、期限はいつでも良いのかというと、そんなことはありませんよね。
そのため、期限までに仕事が間に合わなかったり、期限直前に部署全体で急いで仕上げる、という事態になってしまうんです。
そこで、曖昧な指示に対しては、「いつまでに?」と質問するようにしましょう。
期限は上司から直接言わせる
先程の「誰が?」の例の続きで言えば、
「誰にやってもらいますか?」
「あなたやってくれる?」
「では、いつまでにやればいいですか?」
と、あなたが自分から期限を問うようにしましょう。
いくら指示が雑で曖昧な上司でも、「いつでもいいよ」とはさすがに言えませんから、ある程度の期限は答えてくれます。
仮に上司が「20日ごろでいいんじゃないかな」のようなことを言えば、あなたはすぐ、「では20日に提出します」と答えればOKです。
こうすることで、あなたも上司も「20日提出」ということに合意ができたわけですから、あとから急かされることもありません。
上司に期限を確認しておけば、仮にあとから急かされたとしても、あなたには落ち度はありません。
この他にも、様々な対処法があります。【 指示が雑な上司への3つの対処方法 】の記事も、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、上司から雑で曖昧な指示をされてしまった時の、正しい対処法として、「すぐに質問する」という方法をご紹介しました。
質問のポイントは、
「誰がやるのですか?」
「いつまでにやればよいのですか?」
の2点です。また、雑な指示をされた直後に聞くと、より効果的です。
最もいけないのは、上司の指示が曖昧なままで、業務を開始してしまうことです。
下手に動いて、あなたがリスクをかぶる必要はありません。
正しい指示を出すのは上司の義務ですから、あなたはできるだけリスクを負わないよう、「誰が?」「いつまでに?」と、的確に質問をするようにしましょう。
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