ゆとり世代は電話応対が苦手!?固定電話を怖がる3つの理由
「最近の若い人は、職場で電話応対をするのが苦手だ」
という話を聞いたことはありませんか。
あるいは、職場の後輩がきちんと電話応対ができなくて、もやもやした…という経験はないでしょうか。
近年、ゆとり世代の問題点などがしばしば指摘されていますが、そのひとつが「職場での電話応対」です。
今回は、ゆとり世代と呼ばれる若者たちが、なぜ電話応対を苦手としているのか?その3つの理由についてご紹介していきます。
電話が苦手なゆとり世代
ゆとり世代の多くは、「電話」というものに対して苦手意識を持っています。
それには次のような理由があります。
家に固定電話がなかった
最大の理由は、ゆとり世代は「そもそも家に固定電話がない」という環境で育っているケースが多いためです。
固定電話を使ったことがないのなら、苦手意識を抱いてしまうのもある意味当然?と言えなくもないでしょう。
しかし、「電話の応対くらい、職場で練習すればできるんじゃないの?」って思いますよね。
でも、それはあなたが小さい頃から、固定電話を日常的に使ってきたからです。
固定電話を日常的に使ってきたなら
「はい、○○でございます」
「どちら様でしょうか」
「〇〇は今外出しております」
「ただいまお繋ぎいたしますので、少々お待ちください」
といった言葉を「なぜ言わなければいけないのか」理解できますから、職場で容易に習得もできます。
「固定電話とはそういうもの」だと経験で知っているからです。
なぜ応対が必要なのかが分からない
しかし21世紀になった頃を境に、「家電がない」、つまり家に固定電話を置いていない家庭が増えてきています。
そのため、ゆとり世代の子供たちの中には、「家で一度も固定電話の応対をしたことがない」という人もいるんです。
こうなると、上記でご紹介したような、
「はい、○○でございます」
「どちら様でしょうか」
「〇〇は今外出しております」
「ただいまお繋ぎいたしますので、少々お待ちください」
などのセリフは、ゆとり世代にとっては全く耳慣れない、いわば「外国語」のようなものです。
固定電話独特の挨拶
例えば、「どちら様でしょうか?」なんていうセリフは固定電話独特のものです。
携帯なら、誰から電話がかかっているかが分かりますから、そもそも「どちら様でしょうか」なんて聞く必要がありませんよね。
つまり、ゆとり世代にとっては、電話のマナーうんぬん以前に、「電話を誰かにつなぐ」という行為自体が分からないんですね。
知らない人からの電話を取るのが怖い
ゆとり世代が電話応対に苦手意識を持っているもうひとつの理由として…
「知らない人からの電話を取るのが怖い」というのがあります。
これはつまり、ゆとり世代にとっては、電話は「知っている人からしか」かかってこないという前提があるからです。
極端な言い方をすれば、これまでの人生で知らない人からの電話なんて一度も取ったことがないのに…
突然自分のデスクに知らない人から電話がかかってくる!?
こういう体験なんですね。
そう考えてみれば、「確かに怖いかも」って思いませんか?
心の準備ができていない
また、固定電話には、「心の準備ができない」という側面があります。
たとえばLINEでメッセージを送り合っているときに、「突然通話に切り替える」なんて、普通あまりありませんよね。
ゆとり世代にとって、通話の前には必ず何かしらの「前触れ」があります。
相手から、「ちょっと通話していい?」というような断りの文句があり、電話を取るための「心の準備」をした上でおもむろに着信を取るわけです。
しかし、固定電話はそうではありません。
何の前触れもなく「いつ鳴るのかわからない」のが固定電話です。
そのため、固定電話が突然鳴りだすと、ゆとり世代にとっては「まだ心の準備ができていない」というわけなんです。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、ゆとり世代が電話応対を苦手と感じる3つの理由として…
・家に固定電話がなかった
・知らない人からの電話を取るのが怖い
・突然電話が鳴っても心の準備ができていない
以上、3つの理由についてご紹介してきました。
と、このように見ていくと…
固定電話というのは、ある程度の慣れというかスキルが必要なのかもしれませんね。
昭和生まれの世代にとって固定電話は普通のものなので、職場での電話応対にしても特にハードルを感じるものではないでしょう。
しかし、平成生まれやゆとり世代にとっては、「固定電話を取る」という行為そのものが未知の領域というか、恐ろしく高いハードルなのかもしれません。
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