中学生高校生の音楽や楽器がうるさいと苦情…お宅の騒音は大丈夫?
近隣トラブルで最も多いのが「騒音」の問題です。
「上の階の子供が毎日うるさくて、ノイローゼ気味…」
というような話を、あなたも一度は耳にしたことがあるかと思います。
また近年は、中高生の騒音に対して、近隣住民から警察に苦情が寄せられ、警察が注意のために駆けつける、というケースも増えてきているんです。
もしも、あなたの子供が部屋で音楽などをかけていて、知らず知らずの内に周囲に「騒音」を出していたとしたら…?
こうなると、あなたの家が近隣に迷惑をかけていることになりますから、早急に改善が必要です。
そこで今回は、騒音を出さないために知っておくべきポイントと、中高生くらいの子供が騒音の原因になってしまうケースについてご紹介していきます。
騒音は、本人が気がつかない
「騒音」の問題を考える上で、重要なことが2つあります。それは…
1. 本人は気がつきにくい
2. 本人は騒音だと思わずに音を出している
騒音の問題は、「この2点がちゃんと認識されていないからこそ起こる」と言っても過言ではありません。
では、順に見ていきましょう。
1:本人は気がつきにくい
例えばあなたがマンションの上の階に住んでいて、3歳ぐらいの小さな子供がいるとします。
3歳の子が、部屋の中を「タタタッ」と歩いても、親は特に「うるさいなぁ」とは思いませんよね。
でも、マンションなどで下の階に住人がいる場合は、ある程度の配慮が必要です。
たとえ小さな子であっても、動けば必ず「音」がするからです。
子供が部屋の中を飛んだり跳ねたりすると、下の階へ音が不定期に響くことになりますから、下の階の人は「騒音だ!」と感じることは大いにあるんです。
これは、一方が騒音だと感じなくても、もう一方は騒音だと感じているという典型的な例です。
2:本人が騒音だと思わずに音を出している
前項は、「音を出していることに気がつかない」という状態です。
これに対し、「音を出している本人が、騒音だとは考えていない」という状態もあります。
この典型的な例が、『ドラえもん』に出てくるジャイアンです。
ジャイアンは、「俺は歌がうまい」「誰もが俺の歌声を聞きたいはず」と思っていますが、周囲にとってはただの騒音でしかありませんよね。
楽器の練習はうるさい?
ジャイアンほど極端でなくても、こうした「騒音」に対する認識の違いは、日常生活でも見られます。
それが、ピアノなどの楽器です。
「ピアノの音は、暴走族よりもうるさい」という、現代の諺(?)があります。
これはつまり、「暴走族なら通り過ぎれば終わる。しかしピアノは鳴り響き続ける。」という意味と…
もう一つは、「当の本人は芸術だと思って鳴らしている。」…この2つの意味があります。
つまりピアノなどの楽器の音というのは、やっている人にとっては「当然練習してしなければならないもの」「芸術のために努力をしている」という意識が強く、なかなか「周囲に対する騒音だ」とは気がつかないんです。
以上、2つのポイントを踏まえた上で、あなたのお子さんの生活を改めて見返してみると…
いかがでしょう。あなたのお子さんは、本当に「騒音なんて出してない!」と言い切れるでしょうか。
最も深刻なのは、中高生くらいの子が「音楽系の部活」に所属しているといったケースです。
子供が音楽系の部活をしている場合は、騒音に気をつけよう
「子供が、オーケストラや軽音部など、音楽系の部活をしている」
…これは、周囲から最も顰蹙を買い、かつ、なかなか理解をしてもらえない、騒音の原因の最たるものです。
特に、子どもが中高生くらいであれば、練習にもかなり時間と量をかけますから、興味がない人にとっては「断続的に騒音がなり続ける」という状態になってしまいます。
特にダンス系の部活は深刻
この問題で、最も深刻な部活は「ダンス系」の部活。…つまり、「踊りの練習をする部活」です。
まず、ダンス部の場合は、ダンスのための音楽を大音量でかけます。
もうこの時点でかなりの騒音です。
そして、ダンスには当然、ステップを踏んだり飛び回ったり、という「動作」が加わります。
そのため、これをマンションなどの上の階でやられてしまうと、ダイレクトに下の階の人に響きます。
「チャラチャラしている」というマイナスイメージ
そしてもう一つ、ダンス部は「チャラチャラしたもの」という、世間一般の先入観があります。
これがもし、「娘が日本舞踊をしています」と言えば、近隣からの苦情も少しは和らぐかもしれません。伝統芸能ということで、多少の理解をしてもらえることもあります。
でも、「ストリートダンスです」なんて言ってしまうと…
「そんなチャラチャラしたものを子供にさせて、何を考えているんだ!」と、下の階の人の怒りに対して、さらに油を注ぐ結果になりかねません。
「騒音」に対するこうした感情がエスカレートすると、次第にあなたの家庭そのものが嫌われてしまい…
「また上の階の不細工な娘が、音楽をかけて、飛んだり跳ねたりしている!」
「チャラチャラして、騒音もひどいし、本当に迷惑だ!」
「今すぐ、どこかへ引っ越しなさい!」
と、言われてしまう可能性もあるんです。
対処法は?
そのため、あなたがなすべき対処方法としては…
●音楽系の部活をやっている子供に家で練習をさせないこと
●学校の部室や公共の練習場などを使用させる
これらを子供に強く言い聞かせて、とにかく「家では練習させない」という方法が何より効果的ですよ!
まとめ
いかがでしたか。
今回はまず、「騒音」の問題に関して、必ず知っておかなければならない2つのポイントとして…
1.
本人が騒音だとは気づいていないケース
2.
本人が「芸術」だと思っていて、練習をしなければならないケース
の2つをご紹介しました。
このうち、今回のテーマである「音楽系の部活」は、2番目の項目にあたります。
そのため、まずは、「うちの子のせいで、騒音が出ているかもしれない」と自覚することが、騒音に関して近隣とのトラブルを防ぐ上で最も大切です。
あなたの大切な子供が、周囲の人から「迷惑な存在だ」と思われないよう、くれぐれも気をつけるようにしましょう!
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