地震や台風で停電した時に心配なのが冷蔵庫、冷凍食品は大丈夫？

公開日：2015/06/08

急な停電で一番心配になる家電品といえば、やはり冷蔵庫でしょう。
特に冷凍庫の冷凍食品やアイスなどが融けるのではないかと気が気ではありませんよね？

一時的な停電なのか？そうじゃないのか？分かればまだいいのですが、地震や台風といった災害時の停電は復旧までの予測が立ちません。

ここでは停電時の冷蔵庫に関してまとめてみました。

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予め分かっている停電

今どきの冷蔵庫は、構造自体が優れたクーラーボックスのようなものなので、予め分かっている停電に対しては特に何もしなくても問題ありません。
停電が1～2時間なら、庫内の温度はほとんど上がることはないので、わざわざ他のクーラーボックスに移したりする必要はないでしょう。
むしろ、市販のクーラーボックスより冷蔵庫の方がよほど性能がいいので、基本的にそのままにしておきます。

ただし、停電の最中にむやみに冷蔵庫の扉を開け閉めするのは禁物です。
停電中は冷蔵庫が停止しているので、冷やすことができないため、開け閉めにより庫内の温度が上がってもそれを冷やすことはできません。
なので、停電中は開け閉めしないのが基本です。

冷凍庫に関しても、上記と同じで、冷凍食品が融けてしまうことはありません。
ただ、予め分かっている停電なら、前もって保冷剤などを隙間に入れておくと、それが凍ってより保冷効果は高まるでしょう。
また、凍っている冷凍食品同士がお互いに保冷材の役目を果たしてくれるので想像以上に庫内の温度は低く保たれます。
更に、氷も大目に作っておいてあれば、それも保冷効果の維持に一役買います。

冷蔵室に関しても同様に、予め冷凍庫で凍らせた保冷材を、停電が始まる前に生鮮品の周りなどに置いておくとより安心といえますね。
冷凍庫に余裕があれば、ペットボトルに水を凍らせ、それを冷蔵庫に数本入れておけば、なお安心かもしれません。
（ペットボトルへの水の入れ過ぎには注意してください。膨張して危険です。8分目程度で十分です。）

ところで、東日本大震災後に東京電力管内で行われた計画停電。
もう何年か経つので記憶も薄らいでいることと思いますが、ああいった比較的短時間の停電の際、我が家の冷蔵庫は何もしなくても何ともありませんでした。
冷凍庫のアイスクリームも融けなかったし、氷もそのままでした。

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先が見えている停電なら、冷蔵庫を信じて、扉の開け閉めさえしなければ、庫内の温度は大丈夫です。

災害時の急な停電に対する冷蔵庫の備え

基本的な対策としては、前述の「予め分かっている停電」とそんな違いはありませんが、心の準備ができていないのと、備えも出来ていない点が大きく異なります。

結論から言えば、今どきの冷蔵庫は扉を開け閉めさえしなければ、4時間程度は庫内の温度は大丈夫です。
それは冷凍庫も同様で、したがって冷凍食品も大丈夫。
中には7時間の停電でもアイスも氷も融けていなかったなんていう報告もあります。

とにかく冷蔵庫の保冷効果は抜群で、大型のクーラーボックスという感じですので、信頼して停電の復旧を待ちましょう。

それでも、災害時の停電は復旧までの時間が読めない不安があります。
災害の規模が大きければ、復旧まで思いのほか時間がかかることだってあるでしょう。
なので、可能な限りは備えをしておくに越したことはありません。

では何をしておくか…？

これも前述の「予め分かっている停電」に対する備えと大差ありません。
とにかく停電中はむやみに扉の開け閉めをせず、冷えた状態を維持することが肝要。
そして冷凍庫にはいつも多めに氷を作って蓄えておき、冷凍食品の隙間には小ぶりのものでもいいので、可能な限りたくさん保冷剤を詰めていつでも凍られせておく。
こうしておけば、急な停電にもかなり長い時間に亘り庫内の温度を維持できます。

数日に亘る停電ともなれば何とも言えませんが、一晩程度なら、持ちこたえてくれる可能性が十分にあります。
大した備えとも言えませんが、毎日停電を想定して冷蔵庫の管理をするのも実際は無理があるので、こうした細かいことだけでもしておきましょう。
保冷剤を入れておくだけで本当にずいぶん違いますから。