口臭を何とかしたいあなたに教える口臭の原因と対策や予防策

公開日:  最終更新日:2015/03/14

口臭

口臭は自分では気がつきにくいものです。
また、臭いというのはデリケートな部分なので、周りの人も指摘しにくいもの。

しかし、口臭は臭いの中でも相当な悪臭に属しますので、放っておくと人に避けられ、仕事や人間関係に影響を及ぼしかねません。
また、口臭がするということは、どこかに何らかの異変、言うなれば健康上の問題が生じている証でもあり、やはり放っておくことは良いことではありません。

そんな口臭に悩むあなたに、口臭の原因と対策や予防策をお教えします。

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あの悪臭は何なのか?口臭が気になる理由

口臭はあなたが思っている以上に悪臭です。
それもそのはず、口臭の原因となる成分は、硫化水素、アンモニア、メチルメルカプタン、アセトンなど、とても口の中で発生するとは思えないものばかりだからです。

硫化水素はよく言われる「硫黄の臭い」です。「腐敗した卵の臭い」と例えられることもあります。
アンモニアは今さら説明の必要もないでしょう。
メチルメルカプタンは口臭の中でも最も多い成分で、例えれば「腐った玉ねぎの臭い」。
アセトンは「シンナー臭」とも、「リンゴの腐ったような臭い」とも例えられます。

いずれも臭いはきつくて揮発性の高いものばかり、これらの臭いが混じり合い揮発して、あなたの呼気と共に空気中に拡散されているのかと思うと、ちょっとおぞましかったりしますよね?
話している相手がちょっと引いたり、顔をそむけたりするのもうなずけるというものです。

ではその口臭はどのように口の中や体内で生成されるのでしょう…?

口臭が発生する原因

まずここでいう口臭とは、アルコールを飲んだ後の臭いや、ニンニクを摂取した後の臭いなどは除外します。
上記の臭いも口臭には違いありませんが、ここではそれらを一過性のものとして扱い、いわゆるあなたが悩んでいる口臭とは別のものと位置づけます。

では、いわゆるあなたが悩んでいる口臭についてみていきます。

まず、口臭は、「生理的口臭」と「病的口臭」に大別されます。

【 生理的口臭 】

生理的口臭は実はあなたに限らず(強い弱いは別として)誰にでもあるものです。
主に、口の中が乾いている、仕事などでストレスを長く感じている、舌を磨いたことがなく舌の表面が白くなっているなどの理由から起きます。

生理的口臭は唾液の分泌量に大きく影響されます。
唾液の分泌量が少ない起床時や空腹時、口が渇くほどの緊張時には、唾液が減ることで口の中の細菌が増殖し、いつもより口臭が強くなりがちです。
それは唾液の分泌量が少なくなっていることにより、唾液の殺菌効果が低下しているからです。

口の中の細菌は主に舌の表面の食べ物の残りカスや古くなった細胞が腐敗して発生します。
そしてその腐敗臭が生理的口臭の原因ですが、通常は唾液の殺菌効果で緩和されています。
つまり唾液を多く分泌することと、舌を清掃して清潔に保つことで、生理的口臭は抑えられるということになります。

生理的口臭は、病気が原因ではないので、ちょっとした心がけとケアで解消することが可能で、またお口の中のスッキリ感も上がります。

【 病的口臭 】

こちらの病的口臭が恐らくあなたが危惧している口臭でしょう。
臭いの度合いは先述の生理的口臭とは比べものにならず、まともにかがされたらちょっとノックダウンというほどの悪臭です。

この病的口臭、主な原因疾患は「歯周病」です。
胃が悪くて臭うと考える人もいるようですが、胃そのものの病気による臭いが、食道を通って口から出るということはありません。
先述の繰り返しになりますが、アルコールやニンニクの摂取によりその臭気が血中に溶け込んで呼気に混じることは考えられますが、これは病的口臭とは異なります。
病的口臭の原因としては歯周病を疑うのが正解であり、また実際にそのほとんどが歯周病によるものです。

歯周病の初期段階はほとんど痛みもなく進行していきます。
したがって、自分としては何の自覚もないのに家族などから口臭を指摘されるようになったら、まずは歯周病を疑うべきです。
痛みもないと歯医者など行きたくありませんが、歯周病が進むと口臭のみならず、自分の歯も失うことになりかねませんので早めに歯科医で検査・治療を受けましょう。

口臭の対策と予防策

口臭には「生理的口臭」と「病的口臭」があると先述しました。
それぞれに対策と予防策を記していきます。

【 生理的口臭 】

これは唾液の分泌が少なくなることにより、殺菌効果が薄れて口臭を放つというものでした。
また、その発生個所は舌の表面が多いことも記しました。
ということは、唾液の分泌を促し、舌の表面をきれいに保てば生理的口臭は抑えられるということになります。

唾液の分泌を促すにはまずリラックスすることです。

誰でも経験があると思いますが、極度に緊張すると口の中がカラカラに乾きますよね?
その逆にリラックスしていれば唾液が出やすくなるのです。

何となく口が渇いている気がしたり、仕事などでちょっと緊張しているなぁ… と思ったときは一休みして肩の力を抜いて、深呼吸してみましょう。
更にお水を飲むといいと思います。
ただ、こういう時に摂取する水分はお茶やコーヒーは避けてお水にしましょう。
冷えたミネラルウォーターの500ミリペットボトルなどはとてもいいと思います。

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他にはガムを噛むのもいいでしょう。
噛むという行為そのものが唾液の分泌を促しますし、ガムのフレーバーでリラックス効果も期待できます。

次は舌の表面を清潔に保つ方法です。

方法は簡単、市販の舌ブラシで舌の表面を清掃します。
手順としては、鏡を見ながら舌を思いきり出して、白い舌苔がついている箇所を確認します。
次に、水に浸した舌ブラシを、鏡で見える舌の最も奥の部分に軽くあて、手前に引いきます。
この際、決して力を入れ過ぎないようにしてください。力を入れ過ぎると痛くなりますので。
また、この時に数秒間息を止めながら行うことで、嘔吐反射(吐きそうになる現象)が出にくくなります。

たったこれだけです。
1日に行う回数は起床時の1回のみ。これならできそうですよね?
それにそれ以上何度も行うと舌の粘膜を炒める恐れもあるので、回数は1日1回がちょうどよいのです。
また、舌に傷がある時はやらないようにしましょう。

最後に、使い終わった舌ブラシは、水道の水でよくすすいで清潔にしておくのは言うまでもありません。

【 予防策 】

以上が基本的な対策になりますが、予防策として洗口液を使うのがお勧めです。
洗口液を使うことで、口臭予防や歯磨きのブラッシングで残ってしまったプラーク中の細菌の増殖抑制が期待できます。
歯は一生懸命磨いたつもりでも、どうしても磨き残しや届かない個所がありますから、そういった意味でも洗口液は有効です。

さて、洗口液は色々ありますが、お勧めは下の写真の洗口液です。
特徴は、口中での殺菌持続時間が長いので、歯周病菌や虫歯菌などに対して、殺菌・増殖抑制が期待でき、口臭予防につながります。
ドラッグストアでも1,000円程度、通販ならもっと安く買えます。(送料がかかると同じくらいになったりするかもしれません)

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また、うがい薬を希釈して口をすすいでも効果的です。
この際はなるべく甘さの少ないうがい薬の方が後味がいいです。

【 病的口臭 】

病的口臭の場合、対策としてはやはり歯槽膿漏など歯周病の治療になります。

歯の手入れを怠ったり加齢などにより、一般に誰でも歯の周りの歯周ポケットは深くなります。
そこから侵され、やがて歯周病に発展していくケースは多いものです。

歯槽膿漏になると歯茎は膿んで歯はグラツキはじめます。
その膿んだ状態がひどい口臭を発します。

歯周病が進むと歯周ポケットは更に深くなり、歯茎も益々弱くなって腫れや化膿もひどくなり、痛みから歯磨きがおろそかというか、よく磨けなくなります。
そうなると悪循環で、清掃が行き届かないので細菌は増殖し患部はさらに侵され、痛みもひどくなるから歯の手入れも更におろそかになり病状がより進む…。
この頃になると、口臭はもはや手の施しようもなくなります。

そうなる前に、歯科医で検診を受け、早期に治療を始めましょう。

一旦歯周病になると、完治するケースはあまり臨めませんが、現状維持や進行を遅らせることはできます。
歯周病を抑えられれば、自ずと口臭は防げます。
病的口臭の場合、最も近道なのは歯科医で歯周病を治療することです。

【 予防策 】

口臭の原因が歯周病による病的口臭の場合、口中の細菌の発生・増殖を抑えることがポイントになります。
歯周病の進行度合いにもよりますが、やはりブラッシングが一番効果的です。
薬用の歯磨き粉を用い、歯茎に傷をつけないように丁寧にブラッシングします。
また、生理的口臭の予防策のところにも記した洗口液は同じく効果があります。
口をすすぐだけでなく、歯ブラシに適量を垂らして、歯茎を直接マッサージすることで、洗口液が歯周ポケットにも入り込み、深いところの細菌にも効果があります。
この方法はぜひ試してみることをお勧めします。

まとめ

口臭は自分では気づかないものです。
そして周りの人も言いずらいからか、あまり指摘してくれません。
だから家族などに自分は臭わないか?訊いてみるのも一つの手です。
(家族でも言いにくかったりはしますが…)

口臭の原因の大半は「お口の問題」が影響しています。
なので、指摘されたり気になったりしたら、安易に自己判断せず、歯科医で検診・治療を受けましょう。

また、義歯の人は小まめにお手入れするのは言うまでもありません。
昔あったでしょう?「おじいちゃん、臭い」と孫に言われて入れ歯洗浄するコマーシャルが。
入れ歯も清潔にしておかないと相当臭うので、義歯の人は気をつけましょう。

最近は歯科医も口臭を重要視しており、口臭専門外来をもつ医療機関と提携していたり、口臭の原因菌を特定する唾液検査を行っているところもあります。
自分に口臭がないか気になったり、誰かに指摘されたなら、文字通り「臭いものには蓋」ということでなく、専門家である歯科医に相談してみましょう。

最後に、対策以前に、通常のお口のケアをしていることは言うまでもありません。
毎日の歯磨きは丁寧にブラッシング、そしてデンタルフロスなども併用して、日頃から口腔内のケアは怠らないようにしましょう。

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