小児喘息・気管支喘息から子供を守りたい!原因や予防を考える
子供の喘息は本当に可哀そうで、見ているこちらがつらくなりますよね。
私も小さいときに経験がありますが、喘息はとてもつらいものです。
あまりに息苦しくて横になっていられず上半身起こすものの、それでもゼイゼイと苦しくって呼吸が思うようにできません。
今は優れた吸入器があるので、手元に常備してあれば安心ですが、昔の吸入器は大したことなかったので、あまり効きませんでしたね。
空気が冷たくなってくる9月~11月は子供が喘息を起こしやすくなる季節です。
あらかじめ喘息の知識を蓄えて、子供が苦しんでいるときに少しでも早く楽にしてあげたいものです。
まずは喘息の症状を覚えておきましょう
アレルギーに起因することが多く、中学校を卒業する頃には、小児喘息患者の概ね7割り程度は症状が軽減、あるいは症状がほぼ消滅します。
小児喘息の主症状は、ゼイゼイという喘鳴(ぜんめい)をともなう呼吸困難発作で、それが繰り返し起こります。
発作は夜間に起こることが多く、そうすると時間的にもうお医者さんもやっていないので、苦しく不安な夜を過ごすことになります。
症状が重いと横になれず、寝ることすらままならないので、子供が本当に可哀そうでなりません。
上体を起こすと少し楽になりますが、横になるとまた苦しくなります。
発作は季節や天候の変わり目に起こることが多く、また空気が冷たくなってくる9月~11月は特に症状が出やすい時期です。
ただ、発作が治まると症状はなくなり、嘘のように楽になります。
なので、後述する予防は大変重要です。
また、乳幼児の場合、自分から息苦しさや呼吸困難などの症状を訴えることができないので、親が様子を見て発作を見逃さないようにしなければいけません。
【 発作の程度は以下の三つに分かれます 】
・小発作
少しゼイゼイいいますが、呼吸困難はなく、食事や睡眠に支障がない程度といえるでしょう。
また、会話にもほぼ影響がないので、日常生活は概ね普通に行えるはずです。
軽い陥没呼吸(呼吸時に胸が陥没する状態)をともなうこともあります。
・中発作
ゼイゼイと喘鳴がはっきり聞こえ、咳も出て呼吸困難が見られます。
呼吸時に胸が陥没する「陥没呼吸」をともなうレベルです。
苦しさから会話や食事が難しくなり、眠れなかったり、眠っていても息苦しさで時々目が覚めてしまいます。
・大発作
強い喘鳴と呼吸困難で会話や食事がほぼできません。苦しくて横になれず眠ることもできません。
皮膚が紫色になるチアノーゼを起こすこともあります。
以上が発作の程度ですが、これらの発作がどのくらいの頻度で現れるかによって、症状の重さが判断できます。
・間欠型
年に数回、季節の変わり目、またはある特定の季節に小発作が起こり、時に中発作も起こります。
・軽症持続型
1ヶ月に1回以上、 1週間に1回未満、小発作が起きますが、時に中発作が起こることもあります。
・中等症持続型
1週間に1回以上、毎日持続することはなく、小発作、時に中発作、稀に大発作が起こります。
・重症持続型
毎日のように小発作が起こり、週に1~2回は悪化して、中発作をはじめ大発作も起こります。
小児喘息・気管支喘息の原因
喘息は気道粘膜で炎症が起きて発症するわけですが、喘息を引き起こす因子には、アレルギー性のものと非アレルギー性のものがあります。
アレルギーがある場合、アレルゲンを吸入してしまうと、気道の粘膜が過敏に反応し、収縮したり腫れたりすることで気道が狭くなって発作が起こります。
アレルゲンとはアレルギーの原因となる物質で、主だったところでは、ホコリ(ハウスダスト)・ダニ・カビ・ペットの毛などです。
喘息の発作は何かが引き金になって起こりますが、きっかけが読みやすいケースもあれば予測不能な場合もあります。
引き金になり得るのは、天候の変化・冷たい空気・汚れた空気・タバコの煙などで、これらは予測可能ですが、ほかにストレスなども発作の引き金になります。
また、風邪をひくと間違いなく発作を起こしやすくなるので、冬場は風邪の予防も心がけたいものです。
小児喘息・気管支喘息の治療
喘息の場合、軽い風邪などと違いますので、小児科や内科など必ず医療機関に早めに行くことが大事です。
その上で、医師の診断・指示に従うわけですが、症状の重さによって具体的な治療は異なります。
治療の目的は発作を治めることと、発作の予防ですが、発作を治めることについては医師の指示に従います。
発作を予防することについては後述しますがご家族でできること、すべきことが大半です。
既に医師の診断を受けているのが前提で、発作が起きたら医師に指定された吸入剤を使用し、内服薬があれば服用します。
それでも治まらなければ可能な限り早めに病院へ連れて行きます。もしも大発作なら可能な限りではなく即刻です。
念のため、夜間でも対応してくれる医院・病院を予め調べておくと安心でしょう。
病院では様々な薬が使われますが、発作の程度や重症度に応じて薬の種類や内服・点滴・吸入等が異なります。
場合によっては酸素吸入が必要になることもあるでしょう。
心配ですが、医師を信頼して、まずは任せて様子を見ましょう。
小児喘息・気管支喘息の予防
喘息において、発作の予防は大切です。
なぜなら、発作の回数が多くなるほど、気道粘膜が過敏になって重症化しやすくなるからです。
したがって、まずはアレルゲンが分かっているなら、それを遠ざけるのはもちろんのこと、極力減らすよう日常生活に気を配ります。
アレルゲンは人それぞれですが、一つのアレルゲンにのみに反応することは少なく、いくつかのアレルゲンに反応することがほとんどです。
いくつかのアレルゲンの中で特に反応しやすいものがあるので、それは検査で調べてもらって対策を講じるようにします。
ほとんどの場合、ハウスダスト、いわゆるホコリは大敵です。
これを防ぐには毎日掃除機を徹底的にかけ、こまめに布団を干し、換気をよくすることです。
これらは同時にカビやダニにも効果的なので、大変でもとにかく掃除を欠かさず清潔にするに越したことはありません。
また、ぬいぐるみはあまりよくないので、お気に入りがあった場合はちょっと困りますが、できれば片づけたほうが良いでしょう。
そういう意味ではペットも難しいのですが、ペットがアレルゲンでないことを祈ると同時に、この件のコメントは申し訳ありませんが控えさせていただきます。
さらに、空気の汚れもよくないので、室内の喫煙はNGです。
冬場の暖房も、石油ファンヒーターは避けて、電気代は気になりますが、パネルヒーターやオイルヒーターなど空気を汚さないものが理想です。
ついでに言うなら、床材もカーペットや畳よりフローリングが好ましいので、可能であるなら、フローリングで床暖房は理想といえましょう。
エアコンですが、これは冬場に限らず夏場もそうですが、とにかくこまめに手入れをしないと部屋中にアレルゲンをまき散らしてしまいます。
フィルターのお掃除は毎週欠かさず、室内機の内部も定期的に洗浄した方がいいでしょう。
その他できることは何でも可能な限りやり尽くして、子供をアレルゲン、ひいては喘息から守りましょう。
まとめ
今日は辛い子供の喘息についてまとめてみました。
発作が起きたら、とにかくすぐにお医者さん、そのうえで、あとは徹底的に環境の改善です。
それと、子供の身体も少しづつ鍛えていくようにします。
たとえば、薄着を心がけ、乾布摩擦や適度な運動、そして外で遊ぶことで体力をつけるようにします。
発作は起きないに越したことはありませんが、仮に起きたとしても、最近の吸入器は大変優秀なのでほとんどの場合助けになってくれるでしょう。
吸入器はお守りみたいなものなので、使い方をよく教え、肌身離さず子供に持たせるようにしましょう。
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