漢字がNGだとキラキラネーム?名付けるときの正しい漢字の使い方

公開日:  最終更新日:2018/01/17

漢字がNGだとキラキラネーム

これから生まれてくる赤ちゃんの名付けで、一番頭を悩ませるのは、何と言っても「漢字」ですよね。

赤ちゃんのために、せっかく素敵な漢字を選んでも、漢字の「使い方」を誤ってしまうと、周囲から「キラキラネームだ!」なんて言われてしまう恐れがあります。

そこで今回は、赤ちゃんに名前をつけるにあたって、ぜひとも知っておきたい「漢字の正しい使い方」についてご紹介していきます!

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漢字のおかしな使い方が増えている

21世紀以降、「キラキラネーム」がネットなどを中心に全国で話題になりました。

これにより、「まるでアニメのキャラクターのような名前は、さすがにまずいんじゃないの?」という風潮が広がり…

「皇帝(シーザー)」や「稀星(キララ)」などの奇抜過ぎる名前は減少傾向にあります。

しかし、それとは対照的に…

「そこまで奇抜というわけではないけれども、なんかキラキラネームっぽい」と呼ばれるような、いわばキラキラネームの「予備軍」のような名前が急増しているんです。

その最たるものが、「漢字の使い方が非常識」という名前です。

漢字のおかしな使い方には、以下のようなパターンがあります。

漢字の読みを途中で切る

漢字の読みは、「変なところで切ってはいけない」という暗黙のルールがあることをご存知ですか?

例えば、「愛」という字について考えてみましょう。

この字はどう見ても、読み方は「あい」ですよね。

あるいは、「愛娘(まなむすめ)」などの熟語から「まな」と読ませて、「愛美(まなみ)」というのも昔からよくある名前です。

つまり、「愛」の漢字の一般的な読み方は「あい」と「まな」、この2通りだけ…ってことになります。

頭一文字で切ってしまう

しかし、近年では「愛」を「あ」と読ませる名前が非常に増えているんです。

由愛(ゆあ)
萌愛(もあ)
翔愛(とあ)

…などです。

これらは近年、かなり人気の名前で、愛を「あ」と読むことが、まるで「普通の使い方」であるかのような認識すらあります。

でも、見る人が見れば、これらはれっきとした「キラキラネーム」です。

そもそも、「漢字の読みを1字で切る」なんていう使い方は、昔はほとんどありませんでした。

「愛」の頭一文字だけを切り取って、「あ」と読ませたりするのは、本来であればルール違反なんです。
また、「愛(あ)」以外にも、

・恋を「れ」
・翔を「と」
・夢を「ゆ」
・桜を「さ」
・春を「は」

…などがあり、全て漢字を無理やり一文字で読ませた「キラキラネーム」ということになります。

⇒【 春生まれの赤ちゃんのキラキラネーム 】
こちらの記事も参考になさってみてください。

英語の読みを当ててしまう

また、「愛」という字を「ら」と読ませる人がいます。

「ら」なんていう読み方、どこからきたの?って思いますよね。また、そのように感じたあなたは常識と教養のある人です。

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これは、英語の「LOVE(ラブ)」からの連想です。



LOVE(ラブ)

頭の一文字を切り取って「ら」

…というわけです。

これは、「愛」を無理やり英語で読んで、しかも無理やり一文字で切っているわけですから、100パーセント「キラキラネームだ」と言われてしまいます。

音読みを切ってはいけない

基本、漢字の音読みは途中で切ってはいけません。

・「愛(あい)」を「あ」と読む
・「桜(おう)」を「お」と読む

…という読み方は、漢字の一般的な使い方ではないんです。

そういう名前の人がいるのも事実ですが、一般的ではないですから、やはり音読みはむやみに切らず、本来の読み方にしておいた方が無難です。

訓読みの正しい切り方

漢字の訓読みを切るときには、ある一定のルールがあります。

たとえば、「正しい」という漢字がありますよね。

この場合、人名で使うときは、「ただ」「ただし」まではOKです。(これを語幹といいます)

それなのに、「た」一文字で切り取ってしまうと、キラキラネームになる… というわけです。

また、同じように…

「静」なら、「しず」「しずか」この2通りまでは、通常の使い方ですが、「し」と一文字で切ってはいけない、ということです。

そもそも親が正しい読みを知らない

また、「叶える」という漢字も、赤ちゃんの名付けに人気があります。

でも、この字が人名に使われ始めたのは21世紀の初め頃からで、それまでは「叶」の字を人名に使うのは一般的ではありませんでした。

「かなえる」いうのが本来の読みですから、上記の訓読みのルールで言えば、語幹の「かな」「かなえ」までが許容範囲ということになります。

それを「か」で切ってしまうと、見る人が見れば「キラキラネームだ」と言われてしまう…ってことです。

「叶(と)」の読みはない。

また、「叶」には、「と」という読み方はありません。

にもかかわらず、「叶(と)」と読ませている名前が急増しているのは由々しき問題です。

おそらく右側の「十(と)」からの連想だと思われますが、こんなのは完全に漢字の正しい読みを無視した「ただの流行」です。

あなたは、こんなくだらない流行に左右されることなく、ちゃんと漢和辞典などを読んで、漢字の正しい読み方を知ってから子供に名前を付けてあげるようにしましょう!

⇒【「叶愛ちゃん」がキラキラネームである理由 】

まとめ

いかがでしたか。

今回は、子供に名付けで漢字を決めるにあたって知っておくべき4つのポイントについてご紹介してきました。

1.
漢字の読みを頭一文字で切り取るのはNG

2.
英語など、当て字の読みを当てるのはNG

3.
漢字の訓読みを切り取るときは、語幹、または送りがなまで

4.
漢字の本来の読み方を漢字辞典で調べておく

おかしな読み方の漢字を名付けてしまうと、その後苦労するのは、あなたではなく子供です。

子供に不要な苦労をさせるのが、本当に「かわいそうだ」と少しでも思うなら…

一時の流行に流されることなく、漢字本来の正しい使い方を知って、子供に名付けてあげるようにしましょう!

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