電話でもしもしは必要?LINE世代の若者がもしもしを言わない理由

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電話でもしもしは必要?

「近頃、電話で『もしもし』を言わない人が増えたなぁ…」

と、感じていませんか。

特に、若い人とスマホで話すとき…

「電話に出たら『もしもし』もなく、いきなり用件が始まる」

といったケースも多く、昭和生まれの人にとっては少々違和感を感じますよね。

そこで今回は、近年、電話で「もしもし」が使われなくなってきた「3つの理由」についてご紹介していきます!

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もしもしを言わない若者

「若者が、電話で『もしもし』を言わない」

こういうケース、最近多いですよね。

電話は「もしもし」から始まるのが当たり前の昭和生まれにとっては、違和感を感じることしきりです。

つい「礼儀がなってないんじゃないか!」なんて思ったりしますよね。

しかし、今日のテーマを考えるにあたり、「もしもし」という言葉の役割について、一度よく考えてみる必要がありそうです。

「もしもし」の意味とは?

そもそも、「もしもし」というのは…

「これから電話で会話を始めますよ」

という合図です。

明治時代、日本で初めて電話が導入された頃、電話をかけた側は、

「申し上げる、申し上げる、聞こえますか?」

と、言っていたそうです。

この、「申し上げる申し上げる」という言葉が縮まって、「もしもし」となった… という説があります。

元はかしこまった挨拶

こうした背景を考えると、「もしもし」という言葉には…

「これから、電話でお話をしましょう」

という、ある意味かしこまったニュアンスがあるわけです。

そして、その後、固定電話(家電)以外に、携帯電話やPHS、スマホが登場しても、この「もしもし」は形を変えずに機能していました。

LINEで「もしもし」は不要?

しかし、この「もしもし」の概念を根底から覆した新たなツールがあります。

それが、「LINEの無料通話」です。

現在、LINEの無料通話では、「もしもし」を言わない若者が増えています。

では、一体なぜ、そうなってしまうのでしょうか。

1.チャットと電話の境界がなくなった。

LINE無料通話の登場により、「チャットと電話の境界線」というものが完全に無くなりました。

これが、「もしもし」が言われなくなった最大の原因です。

20世紀までであれば、チャットはチャット、電話は電話という風に、明確に立て分けられていましたよね。

例えば、チャットで、「今から10分後に電話する」というメッセージを送って、通話を始めるとします。

「これから電話する」と言われた側は、おもむろに電話機を準備し…

電話が鳴ったのを確認してから、受話器(これも死語?)を取りますよね。

ここで、「さあ、会話を始めましょう」というニュアンスを込めて…

「もしもし」という、お互いの挨拶が必要になるわけです。

2.お互いが事情を分かっている

しかし、LINEの場合は…

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メッセージで会話をしていて、突然「ちょっと通話が必要」という案件が登場したら、その時にすぐ通話を始めることができますよね。

こうなると、「誰が、誰に対して、どの件で通話しているのか」ということが明白なので…

「わざわざ『もしもし』なんて、かしこまった挨拶をする必要はない」

と、考える人も増えていくわけです。

また、事前のメッセージで、お互いの状況はすでに分かりきっていますから…

「もしもし」や「お元気ですか?」なんていう前置きも一切必要ないわけです。

3.案件が限定された通話

LINE通話には、「必要な案件についてだけ通話をする」という特徴もあります。

例えば、次のようなケースです。

LINEで、「パソコンの操作方法」の質問をして、相手とメッセージを送り合っていたとします。

このとき、「ctrlキーを押しながら…」なんてことを、いちいちメッセージに書くのは手間です。

こうなると、通話のほうがはるかに速いので…

「パソコンの操作方法の話題についてだけ通話をする」

なんてことも、よくありますよね。

つまり、

・LINEメッセージの途中で不明な案件がある

 ↓

・すぐに通話をし、その案件だけ話す

 ↓

・案件を話し終わったら、通話を終了しチャットに戻る

というスタイルです。

こうなると…

「特定の案件についてだけ、ちょっと話をしたいだけなのに、わざわざ『もしもし』なんて言う必要ある?」

ってなもんです。

突然の電話は嫌われる

先日、【 電話野郎が嫌われる理由 】の記事でもご紹介したとおり…

現代の若者は、「何の前触れもない、突然の電話」というものを極度に嫌がる傾向があります。

この「突然の電話」を象徴するものが「もしもし」です。

前触れがないからこそ、突然の電話に対しては、「もしもし」という挨拶が必要になる、というわけです。

そして反対に、お互いが「通話する」という事前の了承があるなら…

「もしもし」なんて言わずに自然に会話を始めれば良い…ってことなんです。

まとめ

いかがでしたか。

現代の若者が、電話で「もしもし」を言わなくなった理由として…

1.
LINE無料通話の登場により、チャットと通話の境界がなくなった

2.
通話することについて、お互いが事前に了承している

3.
特定の案件だけ話して、通話は終了する

などが挙げられます。

そもそも、「もしもし」というのは…

「これから、電話という行為を始めますよ」という、言わば「儀式」のようなものです。

つまり、近年では…

「誰が、誰に対して、何の用件で、なぜ電話(通話)してくるのか」

というのが、お互いに明らかなんだから、わざわざそんな「儀式」は必要ない…ってわけですね。

そのため、今後ますます、「もしもし」の使用頻度が下がっていくことは間違いないでしょう。

「最近の若いやつは、『もしもし』も言わないなんて!」

と、目くじらを立てたりせず、「そういうもの」だと割り切るようにしましょう。

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