赤ちゃんの首が座らないのはなぜ?フロッピーインファントとは?
生後4ヶ月検診で、「赤ちゃんの首の座りが遅い」と言われて、心配になっていませんか?
多くの育児書には、
「生後4ヶ月頃から首が座り始め、5ヶ月頃にはしっかりする」
などと書いてありますが、これはあくまでも平均値です。
生後4ヶ月で首がすわらないからと言って気に病む必要はありません。
また近年、「フロッピー・インファント」なんていう言葉がネット記事などで紹介され…
「首がすわらないのはひょっとして、フロッピー・インファントだから?」
と、気にするお母さんも増えているようです。
そこで今回は、赤ちゃんの首が座り始める時期と、首がなかなか座らないときの対処法。
そして、近年ネット上で急速に認知度が上がった「フロッピー・インファント」についてご紹介していきます。
首が座らないのはなぜ?
生後4ヶ月頃の赤ちゃんによくあるケースとしては、
・赤ちゃんを縦にだっこすると首が不安定になる
・うつ伏せの状態から頭を持ち上げられるが、左右に動かすと頭ががくんとなる
…などがあります。
これらは、生後4ヶ月の赤ちゃんを持つお母さんの多くが抱いている悩みです。
しかし、首座りには個人差があります。
4ヶ月で首が座る子もいれば、5ヶ月、6ヶ月かかる子もいますから、あせらずに落ち着いて見守ってあげるのが大切です。
4ヶ月の赤ちゃんの首がまだ座っていないからといって心配する必要はありません。
トレーニングは必要?
「トレーニングした方がいいの?」
と考えるお母さんも多いのですが、特別なトレーニングなどは一切不要です。
ほぼ全ての赤ちゃんは、何のトレーニングもしなくても自然に首が座ってきます。
首がすわらなくても外出できる?
「赤ちゃんの首が座らないと、外出させるのが怖い」
と、考えるお母さんも多いのですが、実を言うと、首座りと外出とはあまり関係がありません。
赤ちゃんを縦抱きにして、首が後ろに「がくん」とならないようにだけ気をつけていれば、外へ連れて行っても大丈夫です。
ただしその際は、おんぶではなく、前で赤ちゃんを抱っこして、お母さんの腕や手で赤ちゃんの首を支える形にしておきましょう。
これなら、首が「がくん」となるのを防ぐことができます。
フロッピー・インファントって何?
「フロッピー・インファント」というのは、赤ちゃんの首座りの話題で、近年突然有名になったキーワードの1つです。
先天性の異常によって筋肉の緊張度が低下し、筋肉が常にぐにゃぐにゃっとした状態になっている赤ちゃんを「フロッピー・インファント」と呼んでいます。
近年、インターネットなどで紹介されたことで…
「ひょっとして、うちの赤ちゃんもフロッピー・インファントかもしれない」
と、心配になるお母さんが増えているんです。
しかしこれは、情報化社会にありがちな「言葉だけが先行して知られるようになる」という良くない風潮です。
「フロッピー・インファント」という言葉は、外国の医学情報から輸入されたもので、元々日本では一般的な用語ではありませんでした。
その証拠に、フロッピー・インファントについて紹介している記事のほとんどは、その「意味」を説明しているだけで、日本国内のデータを紹介しているものはほぼありません。
これはつまり、小児科の医療関係者でさえ、フロッピー・インファントの実例を見た人はほとんどいない、ということを意味します。
もしも実例や症例が多いなら、間違いなくマスコミなどでも広く紹介されるはずですよね。
でも現状は、フロッピー・インファントの実例は決して多くはないのに「言葉だけが先行している」という状態です。
それなのに、赤ちゃんの首座りがちょっと遅かったくらいで、「フロッピー・インファントかもしれない」なんて心配するのは、取り越し苦労というものです。
「そういう用語もある」といった程度に考えておいて、あまり心配しすぎないことが大切です。
まとめ
今回は、生後4ヶ月の赤ちゃんの首座りについてご紹介してきました。
結論としては、「5ヶ月ほどで首が座ってくる」というのは、あくまでも一般論、平均値に過ぎず…
首座りの時期には、個人差がある、ということです。
4ヶ月で首がぐらついているからといって、心配する必要は全くありません。
また、フロッピー・インファントいうのは、筋肉の先天異常ですから特殊なケースです。
あなたの赤ちゃんがフロッピー・インファントである可能性は、「かなり低い」と認識しておきましょう。
たとえ4ヶ月検診で「首座りが遅い」などと言われても、決して気にする必要はありません。(そんなことを口に出す医者は、とても無神経です)
あせらずゆっくりと、赤ちゃんの成長を見守ってあげるようにしましょう。
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