子供が壊した美術品、親が1500万円を弁償?米国で実際にあった裁判

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子供が高価なものを壊したら親が弁償すべきか?

「子供が高価なものを壊したら、親が弁償しなくちゃいけないの?」

そう考えたことはありませんか。

あるいは、知り合いや友人の子供に大切なものを壊されて、「弁償して欲しいのに…」とモヤモヤした経験はないでしょうか。

「子供が起こした損害の賠償」というのは、我が国においては結構グレーゾーンですよね。

日本では、子供が起こした事故に対して、

・弁償させるなんて大人気ない
・子供がしたことだから…

などと、うやむやにしてしまうようなところがあります。

しかし、2018年6月、こうした状況に一石を投じるニュースがアメリカで報道されました。

今回はそのニュースの内容や意味についてご紹介していきます。

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親が1500万円の損害賠償

2018年6月にアメリカのカンザス州で行なわれた裁判、その争点は…

「子供が不注意で壊した高価なもの、その賠償責任は親にあるのか」

「子供だから」では済まない

その裁判における「高価なもの」とは、「1,500万円相当」の美術品です。

「子供のやったことですから…」
なんて言って流せるような金額ではないですよね。

そしてこの被害者は、なんと…

「親は子供が壊した美術品の代償として1,500万円を支払え」

と、子供の親に対して要求したんです。

他人の子供に大切な品物を壊されてモヤモヤした経験のある人にとっては、かなり「スカっとする」ニュースではないでしょうか。

では、実際のニュースの内容を見てみましょう。

『賠償金約1,500万円!家族に請求』

子どもが美術品を破損し、その家族が1,460万円相当の支払いを要求された、というニュースがアメリカで報道された。

アメリカ・カンザス州にある公民館で展示されたていたガラス製の美術品の像に、5歳の男の子がしがみついて遊んでいた。

すると、ガラスの像は傾いて床に落下し、粉々に砕け散った。

この像は、ガラスの板を張り合わせて作られた美術品で、現地メディアによると、公民館の保険会社は修復不能なほど破損したとして、男の子の家族に1,460万円相当の支払いを要求した。

母親は、「像は保護されていなかった」と公民館の管理の不備を指摘している。

という内容です。

親に請求するときの根拠になる

今後、この裁判がどのように推移するかは分かりません。

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しかし、少なくとも「親が1,500万円の賠償を請求された」というニュースの持つ意味はかなり重要です。

なぜなら、子どもの起こした損害に対して賠償請求する際の「根拠」として、「アメリカではそういう裁判が実際に起きている」という事実を引き合いに出せるからです。

もしも他人の子供に自分の物を壊されたら…

例えば、次のような状況を考えてみましょう。

友人が子供を連れてあなたの家に遊びに来た際、その憎たらしい子供が暴れまわって、今にもあなたが大切にしている高価な品物を壊しそう…

こういった状況です。

あなたの心中は…

注意したいけど「大人気ない」と言われそうで口にできない…
ていうか、本来、親が注意すべきなのに…

こういった非常にモヤモヤしたものを感じつつ、ハラハラしていたに違いありませんよね。

しかし、この度のアメリカの事例を引き合いに出せば、そんな無作法な友人に対しても、うまく「警告」出来そうに感じませんか。

最近は「子供が壊したものは親が賠償する」という風潮になっているのよ。

アメリカでは、子供が壊した高価な美術品に対して、1,500万円もの損害賠償が親に請求されているの。

「子供がやったことだから」では済まされないんだから。

もしもあなたの子がこの品物を壊したら、私はあなたに損害賠償請求するけどいいわね?

今にも壊しそうだから、いい加減子供を注意してくれないかしら?

といった具合です。

もちろん、ここまでハッキリ言い切るのはかなりストレートですが、「そういう事例がある」という話は、実話だけに少なからず効果がありそうです。

子供がはしゃいで暴れまわっても注意できない親に限って、「親に責任がある」なんてこれっぽっちも考えていません。

そういう「バカ親」に警告する材料としては非常に有効だと言えるでしょう。

まとめ

今回は、子供が他人に与えた損害に対する親の賠償責任をテーマにご紹介してきました。

アメリカでは一般に「親に対して賠償を請求する」という考え方が主流です。

日本でも今後こうした考え方が一般的になっていく可能性は否めず、それに伴って訴訟も増えていくかもしれません。

「子供の不注意」には、くれぐれも気をつけるようにすべきでしょう。

また、子供が他人の物を壊してしまった時の「謝り方」については、こちらの記事を参考になさってみてください。

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