田中蓮くん行方不明事件~母親りなぷさんのツイート炎上5つの理由
2017年12月、
福井県越前市で発生した「田中蓮くん行方不明事件」をご存知でしょうか。
父親の車内にいたはずの蓮くんが、突如、忽然と姿を消してしまった… という謎の多い事件。
この事件が世間の注目を集めているのは、「不可解な失踪事件」であることと、もう一つ意外なポイントがあります。
それは…
救いを求めて投稿した母親のツイートに、心ない誹謗中傷が大量に寄せられ、「大炎上」してしまったこと。
世間一般の人にとっては…
「なぜ、事件の被害者に誹謗中傷が大量に寄せられるのか?」と、そちらの方がむしろ不可解ですよね。
そこで今回は、「福井県越前市の田中蓮くん失踪事件」の概要。
そして、母親の捜査協力依頼ツイートに誹謗中傷を書き込んで炎上させる「心ないネットユーザー」の心理についてご紹介していきます。
田中蓮くん行方不明事件とは
ニュース番組などでご存知の方も多いと思いますが、「田中蓮くんの事件」の概要について簡単に触れておきましょう。
・2017年12月9日午後2時、福井県越前市在住の「田中蓮くん(当時3歳)」が、突然行方不明になった事件。
・この日父親は、県内にある職場へ蓮くんを車で連れて行った。
・車を停め、父親が用事を足している間、蓮くんは車内の助手席で動画などを見ていた。
・父親が10分間ほど車を離れていた間に、蓮くんは車内から姿を消し、行方不明となった。
・その後、蓮くんの親は警察へ通報。警察は行方不明事件として、150人態勢で蓮くんの捜索活動を開始。
以上が、「福井県越前市の3歳児・田中蓮くん行方不明事件」の大まかな概要。
母親のツイート
この事件が世間の注目を集めたもう一つの側面、それが、「母親りなぷさん」のツイートの大炎上。
蓮くんの母親はツイッターユーザーで、ハンドルネームは「りなぷ」、蓮くん行方不明の直後、捜索の協力を依頼する内容のツイートを投稿。
こちらが、りなぷさんのツイートになります。
蓮が行方不明になりました
助けてください
お願いします
昨日の2時ごろ、旦那と出かけて
越前市上太田町で姿が見えなくなりました服装は
緑のジャンパー
カーキ色のズボン
グレーのスニーカー
ですなにか情報あったら連絡ください pic.twitter.com/Ncv7mBToGF
— りなぷ (@RinaPuni) 2017年12月10日
しかし、蓋を開けてみると…
ツイートの返信欄には、「お前が悪い」「母親失格」といったおびただしい数の誹謗中傷が書き込まれ、りなぷさんのツイートは、たちまち「大炎上」してしまったんです。
事件後わずか3日間で、返信数は2000件以上。
そして、りなぷさんへの誹謗中傷のコメントに対して、また別のユーザーが反論する… という、まさに「炎上」の状態を呈しています。
なぜ炎上するのか
愛する子供が行方不明になってしまった「りなぷさん」は、どう見てもこの事件の「被害者」です。
それなのに、なぜ誹謗中傷のコメントが大量に寄せられてしまうのでしょう。
そこが一般の人にとっては、何とも解せない点ですが、これは匿名で投稿できるというネットならではの特性に謎を解くカギがあります。
そこを紐解いていくのが今日のテーマですが、今後あなたが、こういった悲しい出来事に巻き込まれないためにも、「誹謗中傷したい人の心理」を知っておく必要があるでしょう。
1.リア充を憎む心理
順に見ていきますが、まずはリア充を憎む心理から。
基本的に、現代のネット社会では…
「リア充を憎み、排斥する」という、傾向があります。
今回、田中連くんの母親りなぷさんは、ツイッターへの投稿の際、おそらく両親と思われる男女の画像を「アイコン画像」に使用していました。
この写真から、「りなぷさんはリア充側の人間」だと判断され、「リア充を憎むネットユーザー」たちが、牙をむいて攻撃した可能性があります。
2.立場が上になったと錯覚する心理
「非リア充」の一部の人たちは、「リア充の方が上で、自分たちはリア充よりも下」という屈折した心理があります。
ここで、りなぷさんの「捜索協力の依頼ツイート」です。
普段から、リア充に対して「鬱積したコンプレックス」を抱えている非リア充が、急に捜索・拡散を「お願いされる側」になったわけです。
突然「お願いされる側」になった非リア充は、あたかも「自分の方が立場が上になったかのような錯覚」を覚えます。
そこで取った行動が、あろうことか… りなぷさんに対する「お前が悪い」「親失格」などの攻撃でした。
3.現状がうまくいっていない
ネットという匿名の場で、他人を攻撃したり誹謗中傷を加えたりする人というのは、基本的に、現状の生活がうまくいっていません。
生活がうまくいっていないからこそ、自分よりも不幸な人を探しては、その人を貶(おとし)めて、自分の精神的安定を維持しようとするんです。要は腹いせ。
そもそも、現状がうまくいっていない卑屈な人たちは、「困っている他人を救いたい」なんていう発想を持ち合わせていません。
4.傷口を広げてやりたい心理
また、こういう人は、他人の「傷口」を見たときに、これを「チャンス」だと考えます。
つまり、「傷口を癒やしてあげたい」ではなく…
「その傷口に塩を塗って、もっと広げてやりたい」という、非常に低劣な心理が働くのです
うかつに自分の傷口を見せてしまうと、品性の低い人はそこを狙って攻撃しようとする…
何とも、恐ろしいことです。
5.他人の不幸を喜ぶ心理
そして、田中蓮くんの母親、りなぷさんへの誹謗中傷を書き込んでいる人たちに共通しているのは…
「他人の不幸を喜ぶ心理」です。
これは、人間として許されない、本当に「低劣かつ非人道的」な心理です。
もちろん、これをお読みになっているあなたは、そんな低劣な人達の心理なんて考えもつかないと思います。
しかし、世間一般のネットユーザーの中には、「こんなとんでもない人達もいる」という事実を知っておかなければなりません。
まとめ
2017年12月に起きた、「福井県越前市・田中蓮くん行方不明事件」では…
蓮くんの母親のツイートに大量の誹謗中傷が寄せられ、大炎上するという意外な側面がありました。
炎上コメントを投稿した人達の心理としては、以下が挙げられます。
1.
リア充を憎む心理
2.
立場が上になったと錯覚する心理
3.
現状がうまくいっていない腹いせ的心理
4.
傷口を広げてやりたいと思う心理
5.
他人の不幸を喜ぶ心理
こういった「危険な」心理を内包している人達とは、関わらないに越したことはありません。
もちろん、蓮くんの母親りなぷさんに心から同情し、事件の解決に協力しようとするネットユーザーも大勢いました。
しかし、その一方で、
「他人が不幸で苦しんでいるときに、それに追い打ちをかけるような低俗な人たちが存在する」
という事実を知っておく必要があります。
田中蓮くんが一刻も早く発見されることを心よりお祈りしたいと思います。
追記
2018年1月20日、田中蓮君が遺体で発見されたという報道がなされました。
行方不明になって40日あまり。
40キロ以上離れた川の河口付近で発見されとのこと。
一縷の望みをもって待ち続けたご家族の心中は察するに余りあります。
特にお父さんの後悔と無念さはいかばかりでしょう。
ここに謹んで田中蓮君のご冥福をお祈りいたします。
当ブログのように、こんな小さな媒体でも、この記事には批判的なコメントが寄せられました。
数自体はとても少ないのですが、どうも論旨を理解しない方が多く、辛辣なものもあります。
このようにして、蓮君のお母さんにはもっとはるかにひどいコメントが寄せられたんだな… と感じました。
当記事の趣旨は、ツイッターによる異常な炎上に警鐘を鳴らしたものでした。
人の不幸の傷口に塩を塗って広げるような行為は卑劣で非難されるべきものだという趣旨です。
しかし、読解力が乏しいのか、あるいはこちらの筆が拙いのか、論旨を理解せず、ただ噛みつくだけの人がいるのが実際に分かりました。
顔が見えないネット上、しかも匿名なのをよいことに、言いたい放題の悪態は目に余るものがあります。
その酷さを垣間見た思いでした。
蓮君が発見されず、事件(あるいは事故)が解決しない状態でしたので、コメントの公開は全て控えてまいりましたが、ここで全て公開しようと思います。
内容は様々ですが、ただ攻撃するのが旨、そんなコメントもありますし、論旨を曲げて解釈し、噛みついてくるものもあります。
人の考え方は千差万別です。
したがって、批判的なコメントを必ずしも悪だとは言いません。批判コメントを書いた人にとってはこちらの論旨が悪なのでしょうから。
しかし、読解力の無さ故に吐いた暴言は、得てしてボキャブラリーの無さを露呈した非常に稚拙なものという共通点があります。
傷ついている人を更に傷つけるような行為が卑劣なのは、ほぼ全ての人が心の中では理解していることでしょう。
しかし、リアルの世界ではもの一つ言えないような内気な人でも、ネット上では憂さ晴らしのように口撃し、毒をまき散らして人を気付ける行為がまかり通る昨今、
改めてネット上のモラルが問われていると感じるのは私だけでしょうか…。
まだ解決していない事件にたいしてこのような記事を書くのはいかがなものかと思います。とても不愉快です。
ネタにしていて心配しているとは思えないと感じました。
seoを意識するのはいいと思うけど、炎上心理だけを取り上げればいいのでは?不謹慎ではないですか?