潮干狩りでアサリを大量に捕るコツと時間場所&用意する道具
春から初夏にかけてのレジャーはたくさんありますが、自然を満喫できて、お土産もゲットできちゃう「潮干狩り」の楽しさはまた格別です。
ちょうどその時期はアサリも旬を迎え、身は大きくムクムクでとても美味。
加えて4月から5月は昼間の干潮時間が長くなり、水も温かくなるので絶好の潮干狩りシーズンです。
潮が合えば、ゴールデンウィークの行楽にもぴったりですね♪
せっかく潮干狩りに出かけたのに色んな意味で空振りだった… とならないよう、これを読んで準備を整え、大漁に向けていざ出発!!
潮干狩りでアサリを大量に捕るコツと時間と場所
潮干狩りでアサリを大量にゲットするコツは、やはり時間と場所の目利きです。
とにかく、まずは時間を見極めましょう。
潮干狩りに向く日というか、潮干狩りができる日は、ズバリ「潮が引く日」です。
潮はご存知の通り満ちたり引いたりしますが、その干満の差が最も大きな日を「大潮」といいます。
同じ大潮でも干満の差が特に大きな日が、より潮干狩りに向くわけですが、春先の大潮は際立って干満の差が大きく、遠浅の海岸などでははるか遠くまで砂浜が露出することがあります。
そういう意味からも4月から5月やゴールデンウィークの頃は潮干狩りに絶好なんですね。
潮の満潮干潮の情報は「潮見表」で知ることができますが、特にお勧めなのは海上保安庁のホームページです。
海上保安庁マリンレジャー安全推進室では、潮干狩りのできる海の管区の情報を公表していますのでぜひ利用してみましょう。
ガイドブックによると、潮干狩りに適している時間は、干潮時間の前後1~2時間程度となっています。
ちょっと幅がありますね…。
万一遠くに取り残されたりすると、じわじわ増えてくる水かさにビックリしますので事前の確認が大切です。
海上保安庁の紹介サイトは、日によって前後30分だったり2時間だったり、干潮時刻と安全な時間帯をセットで教えてくれるので安心です。
ぜひ参考にして安全に楽しく潮干狩りを楽しんでください。
じゃぁ、干潮を待って潮が完全にひいたら掘り始めればいいの?
いえいえ、さらに潮干狩りを成功させるコツは時間配分にあるんですね。
潮が引いて干潮時間を迎え、再び潮が満ちてくるまでの間は概ね1~4時間程度ですが、狙い目は潮がどんどん引いていっている時間帯です。
つまり、引いていく海水を追いかけるようにどんどん掘り進み、そろそろ干潮になる頃(いっぱいに潮が引いた頃)にはもう持ち帰る貝の選別に入っているというのが理想的なんです。
のんびり潮の引くのを待っていて「さぁ、干潮になった!」とそれから掘り始めても成果は期待できません。
潮干狩り慣れした人たちに掘り尽くされた後だったりして「アサリがぜんぜんいな~い」なんてことにならないとも限りません。
潮干狩りで大漁を目指すコツは、早目に行って準備を整え、潮が引き始めたらすぐに掘り始める! ということです
目利きになろう!アサリの住処を見つけるコツ
潮干狩りの時間配分は分かったとしても、ただやみくもに掘り進んだところで収穫は期待できません。
ということで、まずはアサリ等の貝を見つけるのが先決です。
幸いアサリは「固まって住む」習性がありますから、住処を見つけてしまえばこちらの勝ち、大漁間違いなしです♪
では、アサリの住処の見つけ方とは…?
潮干狩りの現場についたら、潮が引いていく砂地をよく観察してみましょう。
まっ平らではないはずです。
ところどころ砂地が顔を出している部分があってでこぼこになっています。
その周りには海水がたまっています。
アサリが多く生息しているのは、この砂が盛り上がった部分と、周りの海水がたまっている部分の境目あたりです。
「引いていく海水を追いかけて掘り進む」のがいいのは、こういった場所を見つけやすいからです。
でも始めて行くんでそういう箇所がよく分からない… という場合は、近くで砂地の状態を観察してみてましょう。
砂に1~2ミリ程度の穴が二つ並んで空いていたり、つながって楕円形の窪みになっているところが散見されるはずです。
ところで、アサリの砂抜きをしていると、殻の間からにょきっと2本の水管が出ているのを見たことはありませんか?
これは入水管と出水管といって、この水管を使って海水を吸ったり吐いたりしてアサリは栄養を取っています。
話を戻してここは潮干狩りの現場です。
引き潮で海水がどんどん引いて水がなくなるときに、アサリは出していた水管をひっこめるんですね。
つまりその時にできた穴が前述の穴です。
そう、それはアサリが引っこめた水管の跡にできた穴なんですね。
もうお分かりですよね、そこを掘ればアサリにご対面となるわけです♪
余談ですがこれを「アサリの目」といいます。
アサリの目を見つければ、そこにはアサリがたっぷり潜んでいる可能性が高いです。
上記の2種類の方法でアサリを探しましょう。
事前にこれらの知識を持っていれば、ただやみくもに掘っている隣人を尻目に、あなたのバケツにはアサリがどんどんたまっていきます。
ただ、このアサリの目、人が踏み散らかした後では見つけられません。
また、人出が多くて騒がしいとアサリも警戒して水が引く前に水管を引っ込めてしまいます。
そういう意味でも早く行くに越したことはないのです。
ところで、ところによってはアサリを蒔いているところもあります。
ちょっと反則っぽくて面白みに欠けますが、全然捕れないよりはましなので、場合によっては係の人に「どの辺が捕れますか?」と訊いてみるのも悪くないかもしれません。
潮干狩りでアサリを捕るための道具とあると便利なもの
まずは掘ってる現場で必要なのは熊手とバケツ、できれば網もあればよいでしょう。
熊手は説明の必要もありませんが掘るのに必要です。
それもプラスティックなどではなく金属製の爪の長いものが重宝します。
砂にググッと入れて掘り起し、貝をすくえるくらいの爪の長さは欲しいものです。
ただ、先があまりに尖っているものは貝を傷つけたりするし、何より危ないので避けましょうね。
潮干狩り用の熊手は現地で販売されてるケースもあります。
また所によりレンタルされていたりもします。
レンタルなら100円程度、買っても数百円程度です。
バケツは貝を入れるのに使います。
網は貝を種類別に入れる際に重宝するので3~4枚あるといいですね。
(貝は、アサリの他にハマグリやバカ貝、マテ貝などが捕れる場合があります)
それに最後に海水でじゃぶじゃぶと貝を洗うのに役立ちます。
ただあまりに網目が細かいと砂が落ちにくいので少し粗いくらいの網がいいです。
他にゴム手袋も重宝するかもしれません。
熊手を使わずに手で掘る人もいますが、素手ではさすがに痛かったり怪我したりと色々問題があるのでゴム手袋を使います。
貝の感触が直接手に伝わって来ていいという人もいます。
以上が現場で掘る際に必要なものです。
他に持ち帰り用のクーラーボックスやその中に入れる保冷剤も必要です。
また、この時期は紫外線も強いので、サングラスや場合によっては日焼け止めのクリーム。
そしてアサリを掘る際にも便利だからタオルを大目に持参するとよいでしょう。
潮干狩り中はタオルを首に巻いておくと、汗もふけるし、顔に飛んだ泥や砂もふけるし、紫外線対策にもなっていいことづくめです。
それと大き目の空のペットボトルも持参しましょう。
持ち帰ったアサリは砂抜きしますが、実は捕れたところの海水で砂抜きするのがベストなんです。
だから帰りがけに、現地の海水を汲んでいくのに空のペットボトルがあるといいというわけです。
潮干狩りでの注意点
春先から初夏は過ごしやすく、まだ暑いと感じることはあまりありませんが、実は1年のうちで最も紫外線がきつい時期です。
思いのほか日焼けしたりするので、帽子、長そでの服でしっかり紫外線対策をするようにしましょう。
また、時々裸足の人を見かけますが、滑りやすくケガの原因にもなるのでやめるべきです。
ビーチサンダルもあまりいただけません。
ぬかるんでいると鼻緒が切れたり外れたりすることがありますし、軽いのでどこかに飛んでっちゃったりもします。
実は長靴もムレるのであまりいいとは言えなくて、私的には地下足袋のようなものがお勧めです。
厚手の靴下という人もいますが、そういう人は足裏に貝の感触が伝わって来ていいんだとか。
他にぜひ気をつけていただきたいのが、子供さんを連れて行った場合の迷子です。
ある程度大きくなって自分で掘れるようになれば楽しくて親のそばで掘っていますが、小さいお子さんにはどうも退屈らしいんですね。
ところが親は夢中で掘っているので下ばかり見ている。
そうするとお子さんが知らぬ間に遠くに行っちゃって迷子になる…。
人が少ない時は見つかりますが、混んでいる日は人ごみに紛れちゃうとえらいことです。
呼び出しもできませんからくれぐれもお子さんにはご注意ください。
そして一応、子供さんには万一に備えて名前と保護者の携帯番号を書いた迷子札を持たせるようにしましょう。
また、携帯は防水ケースに入れるなり防水対策を忘れずに。
小さいジップロックに入れておくだけでも万一落とした場合の水没事故は免れます。
まとめ
潮干狩りは、海の風に吹かれながらの楽しい行楽です。
うまくいけば戦利品(アサリ等の貝)もたくさん持ち帰れるし、良い思い出になるでしょう。
ぜひ春先の4月から5月やゴールデンウィークは潮干狩りに出かけてみましょう。
以上のようなコツをつかめば、初めての潮干狩りでもきっとたくさんのアサリをゲットできます。
帰ったら砂抜きをして、身のたっぷり詰まった旬のアサリで酒蒸しやお味噌汁をいただきましょう。
スーパーで買うアサリよりひと味もふた味も美味しいこと間違いありません。
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