千羽鶴は必要ない?地震や洪水など被災地への贈り物の意味を考える

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千羽鶴は必要ない?

「千羽鶴って、本当に意味があるのかしら?」と考えたことはありませんか。

2018年夏、西日本を未曽有の集中豪雨が襲い、特に広島では、多数の民家や施設、道路などが水没し、住民の多くが避難生活を余儀なくされました。

こうした被災者に向け、世界中から支援物資が送られたのですが、これに対し、「千羽鶴は送らないでほしい」という声がネット上に数多く上げられました。

これはつまり、「千羽鶴」という我が国古来の習慣に対し、「そもそも意味があるのか」という問いに他なりません。

今回は、「千羽鶴には意味がないのか、それともあるのか」という問いに対し、ネット上に投稿された興味深い意見をご紹介していきたいと思います。

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「被災地に送られる千羽鶴はただのゴミ」?

今回話題になったのは、以下のツイート。

このツイートを投稿した「深爪さん」は、15万人ものフォロワーを持つ有名なユーザーの1人です。

「深爪式」などの著書もあり、多くの読者に支持されています。

そして、このたびのツイートにも15万以上のいいねがつけられました。

昔は思っていても言えなかった

ここで言われている通り、

「被災地に送られる千羽鶴はただのゴミ」

「ゴミ」を「ゴミ」と言える世の中になりつつある

これらの意見は、数年前までは口に出して言うのがはばかられるような、いわば「タブー」でした。

ひょっとするとあなたも学生の頃、学校を病欠しているクラスメートに「千羽鶴を折ろう」なんていう企画に参加させられたかもしれません。

千羽鶴に意味があるのかないのか?

そういった疑問を抱いたかどうかは別として、少なくても昔は「千羽鶴を否定する」ような意見はなかなか口に出せなかったはずです。

その結果、意味不明なままクラス全員が半ば「強制的に」千羽鶴を折らされて、何となく不満を感じ…

そして、もらった方も「要らない」とも言えず、ただゴミになるだけ…という、なんだかよく分からない慣習が、全国各地で繰り広げられていたんですね。

つまり、お互いにとって「ほとんどメリットがない慣習」だったわけです。

しかし近年は、SNSの普及により、誰もが思ったことを自由に口にします。自由過ぎて時に問題も起こります。

その結果、「実は千羽鶴なんて要らないと考えている人の方が多数派」ということが明らかにされた…というわけです。

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「千羽鶴はただのゴミ」という投稿が主流に

ではこの話題について、ネット上に投稿された代表的な意見を見てみましょう。

千羽鶴折る時間あるなら百円でもいいから、その分募金した方が役立つと思います。
千羽折る時間と紙代、時間給で換算すると結構いい人助けができますね。

これは小学校の頃に学んでおくといいことだと思います。
善意は相手の立場に立って行動することに意味がある。

病人相手にも、千羽鶴は慎重になる風潮になってほしいです。
身体が弱ってる時に、気持ちがプラスになるとは限りません。
その上、大変かさばるので、ありがたい気持ちも結局ゴミ箱行きで、心が痛み、辛いんです。

教師が生徒に無理矢理作らせたタイプのものなので、気持ちがこもってたか微妙な上、衛生的にもアウトで、病気の都合上、速攻ゴミ箱行きでした。

考えさせられる記述が多いですね。

特に小学校という場は、教員たちの(くだらない)価値観を幼い子に押し付けるようなところがあります。

・相手の立場に立ってものを考える
・本当に相手のためになることをする

という発想が、社会全体で必要になってきた、という証しなのかもしれません。

「名」よりも「実」

これらの意見を見て思うのは、「千羽鶴は要らない」と言っている人たちには「十分な理由がある」ということです。

特に近年は、「名よりも実を取る」という風潮があります。

「名よりも実を取る」とはつまり…

「ただ形式だけでやっているようなことはやめて、本当にメリットになることをやりましょう」

という考え方です。

実際のところ…

「今にも飢え死にしてしまう」という状況で千羽鶴などをもらっても、命を長らえることはできませんよね。

餓死寸前の人が必要としているのは、間違いなく水と食料のはずです。

だったら、千羽鶴なんて折っていないで、「今一番必要とされている物を贈る」というスタンスが最も相手のためになります。

まとめ

いかがでしょうか。

このツイート、正にその通りだと思います。

特に近年は、自然災害の起きるサイクルが頻回になっています。

「被災地に対し、自己満足ではなく本当に役に立つものを送ってあげるべきだ」という認識は、この先社会全体でますます必要になってくるでしょう。

今後、あなたが被災地への寄付をしようと考えた際は、ぜひ参考になさってみてくださいね。

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