葬式のしきたりや不祝儀袋の表書き、結婚式と重なった場合など

公開日:  最終更新日:2016/08/13

葬儀,葬式,通夜,告別式

人間、歳を重ねるにつれ、段々と訃報を受け取る機会が多くなってきます。
まぁこれも時の流れというか、自然の流れというか、いつか自分の訃報が誰かに伝えられる日もやって来るのでしょう。

さて、訃報を受け取ったときの対処・対応ですが、それは故人との付き合いの程度によって変わってきます。
とは言え、直接故人の家族などから連絡があった場合は、まずは駆けつけた方がいいでしょう。

その後、お通夜・葬儀・告別式といった流れになっていくわけですが、これら三つの儀式にはどんな違いがあって、どれに出席すべきなのか?迷うこともあります。
それぞれの特徴や、出席すべきものと遠慮すべきものなどを解説します。
不祝儀袋についての正しい知識、更にお葬式のしきたりや実際の作法などについても解説しました。

また、滅多にあることではありませんが、あらかじめ決まっていた慶事に突発的な弔事が重なるケースがあります。
もちろんとても稀なケースです。
そんなときの対処法、優先すべき順序なども書き添えておきましょう。

お通夜、葬儀、告別式、どれに出席すればいい?

元々お通夜の意味合いは、遺族・近親者が集って、夜を徹して故人と最後の別れを惜しむというもの。
従って、生前それほど親しくなかった間柄なら遠慮するのが礼儀と言えましょう。
また、最近は「夜を徹して」ということは事実上なくなり、「半通夜」といって18時~19時頃に始まり、21時~22時頃には終わるような形式になってきています。

お通夜に関しては、知らされれば出席すべきですが、知らせは来たものの「身内だけで行いますので」と言われたら出席は遠慮します。
また、お通夜の後には「通夜ぶるまい」といってお酒や料理が用意されることがありますが、これは故人の供養のひとつなので、もしも勧められたら断らないのが礼儀です。
ただし、そう長居はしないこと、そしてお酒はほどほどにすべきなのは言うまでもありません。

さて、葬儀ですが、これも遺族を中心に、やはりごく近しい人たちだけで執り行うものというのが一般的です。
それに対して告別式は、故人と付き合いのあった様々な人たちが集まって最後の別れを告げるといったものです。
したがって、一般の会葬者は告別式から出席すればよいでしょう。

とは言え、最近は葬儀に引き続き告別式が行われるケースも多く、その線引きがあいまいで違いも分かりにくい式もあります。
明確に区切られていない場合は葬儀から出席してしまうこともありますが、特段失礼にはあたりません。
また、最近は通夜に出席できなければ告別式に、告別式に出席できないなら通夜にと、自分の都合のつく方に出席するといった風潮もあって、それが許容されます。
この辺は迷うところですが、どちらか一方に出席すれば問題ありません。もちろん故人との付き合いの深さにより、全てに出席したってかまいません。

御霊前、御仏前、どちらを持参すれば?

お通夜、告別式をはじめ、法要から宗教の違いまで考えると、表書きは多岐に亘るのでここで整理しておきましょう。

お通夜、告別式に持参するのは「御霊前」です。

一周忌に持参するなら「御仏前」または「御供物料」「御香料」でなければいけません。
四十九日を過ぎてから渡す香典や一周忌以降の法要で使うのも「御仏前」です。

今回は法要の話ではなく、お通夜・告別式の話なので、再度記しますが、表書きは「御霊前」です。
お違いのないよう、十分注意してください。

ちなみに、日本では、その殆どが仏式で行われますので上記も仏式の場合です。
先様が仏式でない場合もないではありませんので、神式とキリスト教式も記しておきましょう。

神式は「御玉串料(たまぐし)」「御榊料(さかき)」「御霊前」になり、通夜・告別式と法要の区別はありません。
キリスト教式のお通夜・告別式は「お花料」「献花料」、法要になると「お花料」です。カトリックの場合は「御ミサ料」という表書きもあります。

さて、話は仏式に戻って不祝儀袋の包み方です。
上包み(表の袋)は裏側から見て左側が上になるように、上下の折り返しは上側の折り返しが上にくるようにたたみます。
これを誤って逆にしてしまうと、お祝いを意味するので間違ったではシャレになりません。十分注意したいところです。

この章の最後に、不祝儀袋を選ぶ際のポイントですが、「御霊前」という表書きは葬儀の際には宗教を問わず使ってかまいません。
先ほど、宗教による基本的な表書きを記しましたが、先様がキリスト教の場合でも特に失礼にはあたりません。
ただ、気を付けたいのが、神式やキリスト教の場合、蓮の花柄が入ったものについてはNGだということ。
先様の宗教が分からないときには、それこそ万能の無地の「御霊前」を用意していくのが何より無難で失敗がありません。

仏式、神式、キリスト教式、それぞれの葬式のしきたり

日本の葬儀はそのほとんどが仏式です。
日頃信仰する宗教のない人でさえ、なぜか葬儀だけは仏式になったりしますよね。
もっとも、葬儀に宗教は欠かせませんから、信仰がない場合でもいずれかの宗教にお願いすることを考えると、やはり日本人である以上仏式ということになるのでしょう。

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さて、それはいいとして、葬儀を執り行う家が必ずしも仏教徒とは限らないところがこの章のポイントです。
故人と宗教の話をしたことがあるなら別ですが、その家の宗教を知らないことがほとんどなので、葬儀に参列したはいいものの、「えっ、キリスト教なの?作法知らないし…」みたいなことが起きないとも限りません。
そんなときオロオロしないように、一応は知識として仏式以外の葬儀のしきたりもさらっと覚えておきたいものです。

仏式

まずはおなじみの仏式から。

問題なのはお焼香の仕方くらいですが、一連の流れを記しましょう。

まず僧侶と遺族に一礼して、焼香台の少し手前まで進んで遺影に一礼、もしくは合掌します。
続いて焼香台に近づいてお焼香となります。
やり方は親指と人差し指、中指で香をつまみ、自分の目の高さまで上げた後静かに香を香炉に落とします。
これを一回から三回繰り返しますが、会場を見渡して会葬者が多かったら、あまり時間をかけても失礼にあたるので一回で済ませることもあります。
必ず三回しないといけないと思ってる人もいるようですが、それは誤りです。
最後に遺影に向かって合掌し、 二~三歩下がって僧侶と遺族に一礼します。
以上が一連の流れです。
自分が先頭でもなければ、前の人に続いて流れに乗って進めばいいので、あまり緊張する必要はありません。

また、仏式ではお線香を使うこともあります。
普通のお焼香と勝手が違って戸惑うかもしれませんが、台の前に進むところまでの流れは同じです。
台の上にはお線香があるので右手で1本持って火をつけます。続いて左手であおいでその火を消します。
ここで注意したいのは間違っても口で噴き消してはいけないということ。
お線香を香炉に立てたら合掌し、僧侶と遺族に一礼するのは一般的なお焼香の場合と同様です。

神式

では続いて神式です。

神式の場合、玉串奉奠(たまぐしほうてん)といって玉串(榊)を備えることになるのでその手順です。
玉串の枝本を右手で持って、左手は葉の下に添えます。
これをささげ持つようにして玉串台の前まで進んで遺影に一礼します。
今度は枝本を左手に持ちかえ、玉串を半回転させて、枝本が祭壇に向かうようにします。
この時、時計回り(右回り)に回すことがポイントです。
両手で玉串を供えたら半歩下がって遺影に向かって二礼、 二拍手(音をたてない)、一礼して終了です。
分かりにくいかもしれませんので動画を載せておきます。

キリスト教式

最後にキリスト教式です。

キリスト教式では、献花が行われます。
花を両手で受け取り、胸のあたりでささげ持ったまま祭壇の前まで進みます。
遺影に一礼した後、茎が祭壇に向くように時計回りに回転させ、左手の手の平が上を向くように持って献花台に花を供えます。
その後、黙祷し、神父と遺族に一礼して下がります。

宗教の違いがありますが、献花台に置く際の花の回し方などは神式に通じるものがありますので、上記の動画が役に立ちます。

以上がそれぞれの宗教における葬儀の流れです。
何度も書きますが、日本ではその9割以上が仏式のため、他の宗教の葬儀に出席する機会はあまり多くないか、まったくないでしょう。
でも、出かけて行った先で面食らうより、知っておくと安心です。
全ての動作を暗記する必要などありませんが、知識として持っておくのも悪くありません。

以上のように、宗教によってそれぞれにやり方こそ違いますが、何より大切なのは故人を悼む気持ちです。
心を込めて冥福を祈りましょう。

結婚式に不幸が重なった!さてどうする!?

結婚式は予め何か月も前から決まっていて、出欠の意思表示もしてあるのが普通ですが、弔事は突発的に起きるものです。
そして運悪くそれが重なることがあります。
もちろん極めて稀ですが、そんなとき、いったいどうしたらよいのでしょう…?

普通の約束事だったら先の約束が優先なのは当然常識です。
であるならば、弔事より結婚式が優先されるべきでしょう。
なぜなら先約だということもそうですが、招待する側は料理や引出物も準備しているからです。

しかし、
運悪く出席予定の結婚式に弔事が重なったなら、この場合、通夜や葬式に出席する方を優先します。

日本には古くから「喜び事はあとに延ばす」という言葉があるように、お目出度いことは後々でもできるのですが、お悔やみ事は先には延ばせないからです。

たしかに弔事で結婚式を欠席するのは忍びないし、新郎新婦にとっても目出度い日に「弔事」ということだとあまり気分の良いものではないでしょう。
しかし、弔事であるからこそ、「仕方ないね」ともなるし、弔事に優先して来てもらってもまた気分の良いものではありません。

結婚のお祝いなら、日を改めて出向くなど仕切り直す機会はいくらでもありますが、お通夜や葬儀、告別式は絶対的に一回きりです。
結婚式を優先して「あの時は、友達の結婚式と重なっちゃったから葬儀に参列できなくてごめんね」とは言えないのです。

まとめ

故人との間柄やその親密性にもよりますが、人の死はやはり心に堪えます。
私個人的には自分の葬儀など必要ないと思っておりますが、残された家族にしてみれば恐らくそうもいかないのでしょう。

今日は葬儀のあれこれをケースごとに見てきましたが、人間必ず誰かと関わって生きていますので、そういった機会にも出くわすものです。
そんな時、多少なりともお役に立てたなら幸いです。

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